低圧ボンベによろ拡散筒での添加

まず初めに、CO2ボンベには低い圧力で容器に充填された『低圧ボンベ』と、高い圧力をかけ液化した状態で充填された『高圧ボンベ』とが存在します。当然、液化した状態では体積が小さくなり、容器に対しての内容量が多くなります。ですから高圧ボンベでは、より多くのCO2を充填することが可能となり、大量に使用する際はこちらが便利で、質量辺りの単価も安価です。

また、低圧ボンベは、吐出量を調整することができないのに対し、高圧ボンベでは細かい微調整が可能となってきます。前者は、例えばヘアースプレーなどの容器にCO2が入っていると思って頂ければ結構です。後者では、吐出量の微調整を行える事により、広い拡張性を備え、次の項で述べる『CO2の強制添加』。更には、『複数水槽への分岐』『タイマーでの添加時間の管理』などが可能となってきます。

しかし、ランニングコストが押さえられる、より広い拡張性を備えるといったメリットの反面、初期費用に若干の投資が必要となってきます(※本編では、コチラを前提に進めます)。

そこで、より多くの方に水草育生への門戸を開く為(…?)に初期費用がそれ程かからない、低圧ボンベを使用しての拡散筒によるCO2添加キットが各メーカから各種発売されています。

参考:Tetra—『CO2オプチマット』

具体的にどのような方法でCO2を添加するかといえば、『拡散筒(かくさんとう)』と呼ばれるプラスチックでできた容器を水槽内に設置し、CO2ボンベとエアーチューブで接続し、照明点灯時にCO2を拡散筒に満たし自然に水中に溶けさせるといった到って単純な方法です。後述の『CO2の強制添加』と比較して、自然に任せて溶解させるので『CO2の自然添加』とも呼ばれます。特に『低圧ボンベ』を使用する必要性はないのですが、安価で手がだしやすい価格から『低圧ボンベ+拡散筒』でのセット販売が主力です。

しかしながら、安価である反面、水草をより良い状態で育生できるほどのCO2を添加することは困難で、“無いよりはまし”的なアイテムです。このシステムでより多くのCO2を溶かすには、拡散筒をより大型化し、内部に水流を導入し溶解率を高める方法もあるのですが、当然水槽内にその様な大型の人工物があることは美観を損ねます。それでもまだ、水草を最高の状態で育生するためのCO2を得る事はできないでしょう。