さて、前回は、二酸化炭素を逃さない構造のフィルターについて解説しましたが、今回は水草育生成功の直接的なファクターとなる二酸化炭素と照明について解説していきます。

前回、説明した“二酸化炭素を逃さないフィルター”は、ハードの充実といった面では重要なファクターとなりますが、植物(水草)の生育に直接的な関係はありません。しかし、今回解説する『二酸化炭素、照明(光)』の2点は、植物の生育にとって直接的、且つ絶対条件を占める重要な項目となります。

光合成を行なう水草(コウホネ)

これらは意識的に整えない限り、水槽内では常に欠乏しがちです。自然の水域では大気中に存在する豊富な二酸化炭素が水中に溶け込んだり、地下水に含まれる二酸化炭素が供給されることにより光合成を行なうのに必要十分量が存在します。光に関しては説明するまでも無く、太陽光によって十分な光量を得る事が可能です。しかし、こと水槽では、人為的にサポートしない限り、これらは絶対的に不足してしまいます。

照明器具

最近では、水草育成のための様々な照明器具が、アクアリウムメーカー各社より発売されています。その中で最も広く普及しているのが、『蛍光灯』。これは、水草の育生に限定されず、熱帯魚の飼育に広く使われるため、多くの製品が発売されていて入手が容易です。また、比較的安価、蛍光管の種類が豊富なことから、自分の好みのものを選択できるといったメリットもあります。実際、水草の育生には、蛍光灯が最も利用されています。

その他にも幾つかの照明器具があり、その一例を挙げれば『水銀灯』『メタルハライドランプ』などが良く知られたところでしょう。最近では、某アクアリウムメーカより水草育生用の『メタルハライドランプ(通称メタハラ)』が販売され、マニアの間では人気を醸しています。ただ、優れたアイテムである反面、高価なこともあり、未だ一般的なアイテムとは言えないのが現状です。よりハイレベルで特殊な飼育環境を望まない限り、水草の育生には蛍光灯で殆んど事足ります。これらに付いての詳細は、また別の機会に述べるとし『蛍光灯』での育生を前提に解説していきたいと思います。

必要な照明量を求める計算式