少走行の中古車も安くてオススメ
先述の通り、6代目のビッグマイナーチェンジといえるこの7代目。しかしベースがしっかりとした6代目に、さらに魅力をプラスしたわけですから、侮ってはいけません。トピックスの1つが、全車に「ドライバー疲労検知システム」を標準装備としたことです。これはステアリングやアクセルの操作状況からドライバーが疲れていると、アラーム音とともにメーターパネル内にコーヒーカップのアイコンと休憩を促すメッセージが流れます。
このパサートからVW各車に採用されたこのシステム、実は私、ゴルフ(現行型)で一度経験しました。最初は「え、そんなに疲れてるかな~」でしたが、指示にしたがって最寄りのPAに入り、降りて背伸びをしてみると、意外と気持ちがいい。疲労って、自分ではなかなかわかりにくいものですから、このシステムは意外とありがたいと思います。
また100km/h走行時の室内騒音を約2dB低減するという特殊なフィルムを使用したフロントウインドウの採用をはじめ、6代目に対してさらに静粛性を高めているのも特徴の一つです。
そのほかオートライトシステム、2ゾーンフルオートエアコン、クルーズコントロールなどたいてのものは標準装備のほか、上級グレードのハイラインはシートヒーター付きナパレザーシート、パドルシフトなども標準で装備されます。
それが150万円以下、トヨタマークXの2.5Lの中古車とほぼ同じくらいの価格で狙えるのですから、やはりおいしい。
ちなみに原稿執筆時点で5000kmの少走行車を調べてみたら、パサートで20台、パサートヴァリアントで77台も見つかりました。
中には登録しただけの未使用車もありました。現行型(8代目)が今年7月に登場したため、未使用車でも割安感のあるプライスタグが付けられていました。
個人的には新車の香りがしそうな走行距離の少ない中古車が、よりおいしく感じます。隣の家の奥さんにきっと新車を買ったと誤解されるでしょうし、実際使っていても新車を買った気分になれます。
そもそもVWパサート/パサートヴァリアントは中身を考えると、いつのモデルも「おいしい中古車」です。その理由はライバルのメルセデス・ベンツCクラスなどと比べると、知名度が低いとか、ブランドイメージが弱いというだけ。
安くいいものを手に入れたい人にとっては「おいしい中古車」の優等生なんです。それを中古車然としたものではなく、新車のような中古車を買える今は、まさに熟れ時と言えるのではないでしょうか。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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