手帳カバーの役割には、一年間を共にする手帳をしっかりと守るということはもちろんあるが、最近は付随するもろもろの紙類やツール類を携帯しやすくするという機能性が盛り込まれたものをよく見かける。この手帳ジャケットもそのひとつ。これは、多機能なのに多機能らしからぬところがいい。
一年間を共にする手帳に相応しい作り込み
サイズは194×185mmとほぼ正方形。クオバディスのエグゼクティブをひとまわり大きくしたくらい。正方形スタイルだが、セットする手帳は意外にもB6サイズ。手帳に対してカバーの方がかなり幅広だ。その理由は中を開くとわかることになる。
表紙には細かなシボ加工のある、しっかりとした牛革が使われている。手帳をとめるゴムバンドも表紙のところだけはジャケットと同じ革で覆われているので、顔立ちが凛々しい。両サイドはゴムだけなので、伸縮性に問題はない。
フラットなポケットで筆記が快適に
内側には、いくつものポケットがある。特長は、段差がないこと。ポケットをいくつも作ると、どうしても段差が出来てしまう。これはスリット状のポケットにすることで、フラットさをキープしている。名刺やチケット類などをスマートに収納できる。気が効いているのは、ボールペンリフィル専用のポケットも用意されている。多色ボールペンだと一本一本のリフィルが小さいので、リフィルを使い切るペースがどうしても速くなってしまう。こうして手帳にストックしておけるのは心強い。