100年店ランチ/東京の100年店ランチ

すし栄 松屋浅草地階店(すし/浅草/創業1848年)(2ページ目)

現存する最古の江戸前寿司処!今回は浅草エリアの百貨店内にある「銀座すし栄」の支店をご案内します。

菅野 夕霧

執筆者:菅野 夕霧

100年店ランチガイド


ランチメニューは16時まで、850円から

ランチメニューのA

ランチメニューのA

この日は13時過ぎに浅草駅に到着。有名老舗店ですが百貨店の地下食品フロアなので、気軽に向かえますね。テイクアウト用の販売スペースの奥右にある暖簾(のれん)をくぐり、1人で入店します。

横一列のカウンターは8席。ネタのショーケースがドンっと目の前に飛び込んできます。一般的にイートインスペースというとラフでカジュアルなイメージですが、こちらは(背後にスペースはありませんが)前だけを見ていれば、しっかりとした“おすし屋さん”の光景です。

店の一番奥の席を陣取り、メニューの中から、ランチタイムのサービスにぎり「A(1000円)」をオーダーします。目の前で握ってもらい、一通りそろってから提供するスタイル。この日の内容は、マグロ2貫、タイ、アジ、甘海老、イカ、カツオ、穴子の軍艦、マグロの剥き身の軍艦、かんぴょうです。かんぴょうは巻物ではなく握り。穴子は細かくカットされたものが軍艦内に。珍しいですね。ネタの処理や仕事がほどこされた品々。シャリは小さく、松屋浅草利用者に多いと思われる年配の方々も食べやすい大きさです。

しかし、老舗店が10貫でこの値段、嬉しい配慮です。ちなみに貫数が1つ減り内容も異なりますが「B(850円)」もあります。いずれにしても安いですね。このランチメニューは16時までオーダー可能です。

観光地・浅草で居心地のいい隠れ家的な空間

松にぎり

松にぎり

別の日に、今度は12時少し前に伺います。この日は、ランチ専用メニューではなく、グランドメニューに挑戦です。前回同様に奥の方に席を確保し、メニューを眺めます。旬のネタを扱った「旬彩寿司」(1890円)も気になりますが、ウニやイクラが入る「松にぎり」(2300円)を頼みます。

1つの皿で運ばれてきた松にぎり、見た目も美しく、海老を見ても分かるように“仕事”がなされていますね。写真では1本穴子でしたが、今回の提供では2貫に分かれています。穴子好きとしては嬉しい限り。ちなみに穴子のツメは上品に薄めに塗られています。

お茶を飲みながら、手づかみですしを食べ進めていたところ、隣に1人のご婦人が着席を。百貨店で買い物を終えてこちらへ寄った印象です。「1貫ずつでもよかったですか?」「1貫ずつで大丈夫です」とやりとりし、お好みでオーダーをしていました。あまり高くない値段設定、この仕事内容、それもアリだなぁと次回への気づきをいただきました。

オリジナルの箸袋としょうゆ皿

オリジナルの箸袋としょうゆ皿

こちらの松屋浅草のイートインコーナーも、実は40年以上営業を続けているという老舗店舗。しかし、どこか落ち着き、“隠れ家”のよう居心地の良さを感じます。どこに行っても年中混んでいそうな浅草の飲食店とは一線を画すような存在です。今度は友人と、軽くお酒を飲みながら、お好みですしをいただく……なんていいかも。そんなことを思いながら店を後にしました。現存する最古の江戸前寿司店で、ランチはいかがでしょうか?

■銀座すし栄 松屋浅草地階店
・住所:東京都台東区花川戸1-4-1 松屋浅草 B1F
・TEL:03-3841-7199
・営業時間:10:00~20:00
・定休日:(松屋浅草店の営業に準じる)
・地図:Yahoo! 地図情報
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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