JR鶯谷駅北口からほど近い「笹乃雪」

笹乃雪店頭

「笹乃雪」店頭

昔ながらの町並みが残る台東区根岸。JR鶯谷駅北口から国道319号を渡るとすぐの場所に、豆富料理の有名店「笹乃雪」があります。地下鉄日比谷線の入谷駅からも歩けない距離ではないですね。

それにして老舗感たっぷりの外観。何の事前情報もなく、通りすがりで見つけたからスっと入店、とはなかなかいかない感じでしょうか。歴史に裏打ちされた威厳のような空気感が店頭周囲に漂っています。

創業は1691年(元禄4年)

笹乃雪の屋号は「笹の上に積もりし雪の如き美しさよ」という上野の宮様の言葉から

笹乃雪の屋号は「笹の上に積もりし雪の如き美しさよ」という上野の宮様の言葉から

東京屈指の老舗飲食店である笹乃雪の創業は、なんと1691年。江戸・元禄4年のことです。初代である玉屋忠兵衛が、上野の宮様(後西天皇の親王)のお供で京都から江戸へ移り、この根岸の地で豆腐茶屋を開いたのが始まり。ちなみに江戸で初めて絹ごし豆富を作ったことでも有名な同店では、表記は“豆腐”ではなく“豆富”です。

そんな笹乃雪が歩みを始めた1691年とは、どんな時代背景だったのでしょうか……。時の将軍は第5代の徳川綱吉。元禄年間前期の出来事には、井原西鶴が「日本永代蔵」を刊行、松尾芭蕉が奥の細道の旅に出ています。後期には、赤穂浪士の討ち入りや近松門左衛門の「曽根崎心中」初演など歴史の授業で習う史実が並びます。そんな最中、笹乃雪も営業をスタート。しかし登場人物の名前がいちいち凄いですね(笑)。

では、創業300年超えの豆富料理店へと参りましょう。