散歩/グルメ・行列・銭湯の散歩ルート

浅草の観光客がほとんど行かないエリアを歩く

外国人観光客の増加でますます浅草の観光客密度は高くなるばかり。そこで、浅草なんだけれど、めったに観光客が来ない店をピックアップ!

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

観音裏は穴場の散歩エリアだ

散歩の取材をするようになって、浅草を訪れる機会は増えた。定期的に浅草には来るようにしているけれど、最近は、これまでにない混雑ぶりだ。
ここで記念写真を撮影する人が多い

雷門前は観光客で大混雑

そこで、今回は観光客が行かない浅草エリアを紹介してみよう。とはいえ、せっかく浅草にきたのだから、浅草寺はお参りしたいという人におすすめなのが、雷門ではなく、二天門から入るコースだ。

まずは、こちら東武浅草駅の北口からスタートしたい。
こちらは観光客はおらず人通りもまばら

東武浅草駅の北口

銀座線の浅草駅からだと、観光客の流れとは逆に松屋浅草の地下へ進もう。エキミセという商業施設を通って1階にあがり、出てくると東武浅草駅北口だ。
エキミセという商業施設を通り抜ける

銀座線浅草駅から東武浅草駅北口へ出られる

駅から馬車道まで出て北へ歩くと、二天門の交差点がある。そこを左折すれば、二天門だ。時に外国人観光客の団体さんがいることがあるが、そうでなければ、観光客はまばらだ。

観光客がまばらなことが多い

二天門から浅草寺へ

ここ二天門から入ると、観音堂へ出るこになる。
ここにも行列ができている

観音堂でお参りをする

観音堂へお参りをしたら、その裏側へ足を運ぼう。お手洗いが見えてくる。その先にへ行くともう観光客はほとんどいない。
観光客もかなり少なくなる。

この交差点が「浅草観音堂裏」という交差点

「浅草観音堂裏」の交差点から言問通りを越えると、ほとんど観光客が来ないエリアとなる。それが観音裏だ。

言問通りから垂直に伸びる商店街

みちびき辻商店街

「みちびき」とは、どういうことか思えば、こちらの神社に由来しているようだ。
長太郎を祀っている地蔵尊

道引長太郎地蔵尊

「道引」というのは、極楽浄土なんだそうだ。さらに、松尾芭蕉の句碑があったりする。
きさがたや あめにせいしが ねぶのはな

象潟や雨に西施がねぶの花

「象潟や雨に西施がねぶの花」
松尾芭蕉が奥の細道で秋田県の象潟という地で詠んだもの。というわけで、冒頭の象潟というのは地名。秋田県の日本海側の景勝地だったんだそう。西施というのは、中国の美女、ねぶの花はネムノキの花。美しいものを重ねあわせたイメージなのだそうだ。

しかし、なぜこの句碑がここにあるのか。その理由はかつてこのあたりに秋田藩の下屋敷があった。藩主が秋田の象潟に似た土地があったので、浅草象潟と名付けたのだそうだ。なるほど、そんな縁があったんだね。

さて、次ページでは観音裏のおいしいものをいただきます。

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