パン/パン業界情報、イベント

パングランプリ東京2015、VIRONが受賞ほぼ総なめ(2ページ目)

2015年10月18日、東京国際フォーラムで開催された「2015全日本パンフェスティバル」で町のパン屋さんのコンテスト、パングランプリ東京2015が行われました。最優秀の東京都知事賞など選ばれた7作品中6作品は人気店VIRONの職人さんによるもの。センスの光るパンが並びました。

清水 美穂子

清水 美穂子

パン ガイド

2001年より、美味しいパンのある日常の愉しみ、パンとそれをとりまく人々の物語など、bread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに執筆。興味があるのは職人の仕事と伝統文化。パンを愉しむ企画のコーディネイト、執筆多数。雑誌、書籍にて活動中。

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2015パングランプリ東京 連合会会長賞

"Benediction de la terre(ベネディクション デ ラテール 大地の恵み)"

"Benediction de la terre(ベネディクション デ ラテール 大地の恵み)"

"Benediction de la terre(ベネディクション デ ラテール 大地の恵み)"

国産小麦を使ったパン部門、及び和の食材を使ったパン部門で連合会会長賞をダブル受賞したのは、株式会社ル・スティルの松田武司さんでした。

"Benediction de la terre(ベネディクション デ ラテール 大地の恵み)"はすべて国産の材料で、日本のカンパーニュを意識して作られています。小麦粉は北海道産のゆめちから40%、きたほなみ30%、細挽きライ麦30%。しっとりもっちりした生地にはもち黒米、はだか麦、もち玄米、丸麦、黄大豆、小豆、もちきび等16種類の穀物をブレンドして、日本の大地の恵みで育つ木の葉のイメージをクープで表現。どっしりとして美しいパンでした。

"Automne au Japon(オートンヌ オ ジャポン 日本の秋)"

"Automne au Japon(オートンヌ オ ジャポン 日本の秋)"

"Automne au Japon(オートンヌ オ ジャポン 日本の秋)"


松田さんのもうひとつの受賞作、"Automne au Japon(オートンヌ オ ジャポン 日本の秋)"は和の食材で、外国人にも喜ばれる、というお題をふまえて、日本の紅葉をイメージしたそうです。抹茶のブリオッシュに和栗ときなこと黒蜜のフィリングを閉じ込め、最後はフランボワーズで色付けしたマジパンを紅葉の型で抜いて、ゼリーを流し和菓子のように仕上げています。まるでケーキのよう。お題は「デザート用」でもあって、パンでデザートなんてヘビーと思っていたけれど、こういう美しい表現ならありですね。参りました。

"Rustique Asitabatter(リュスティックアシタバッター)"

"Rustique Asitabatter(リュスティックアシタバッター)"

"Rustique Asitabatter(リュスティックアシタバッター)"


もうひとつの連合会会長賞は"Rustique Asitabatter(リュスティックアシタバッター)"。株式会社洗足ベーカリーの細井亮佑さんでした。
生地に練り込んだアシタバがほのかな塩バター味でたっぷり味わえる、有塩バター入りのリュスティックです。このパンは洗足ベーカリーの運営するロンシェールで11月に販売が予定されています。
ロンシェール

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