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勉強ができる子の習慣とは?できない子との違いを検証!

勉強ができる子/勉強ができない子の違いは、何だと思いますか? 実は「頭の良い/悪い」だけではないんです。 勉強ができる子とできない子の特徴は、勉強のやり方や生活習慣に違いがあります。「勉強ができない子あるあるに当てはまる人は、できる子の習慣や工夫から学びましょう。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

最近では、twitterやインスタなどで勉強垢を作成するなど、勉強のやり方も様々。まずは、勉強ができない子の習慣について考えてみましょう。我が子に心当たりがある親は要注意です。次に、勉強ができる子の習慣について紹介するので、改善の参考にしてみましょう。  

勉強ができない子の習慣1:忘れ物が多い

忘れ物が多いと、勉強できる環境を作ることができません。教科書を忘れたらわからないことを調べられませんし、ノートや問題集を忘れたら板書を写したり問題を解いて演習したりもできません。

特にノートは授業で習った重要な語句や公式などが書かれている、勉強には欠かせないもの。ノートを忘れるたびに別のノートやルーズリーフに書くと、いつどこに書いたのかがわからなくなってしまいます。

ノートは後で見直して初めて価値を発揮するものなので、一冊にまとめることが大切です。たかが「紙切れ」とあなどってはいけません。ルーズリーフはノートの代用品にはならないのです。
 

勉強ができない子の習慣2:嫌なことを先送りにする

宿題やテスト勉強、確かにあまり気が進まないことかもしれません。しかし、先送りにしても何も良いことはありません。勉強ができる・できない以前の問題として、「すべきこと」をしっかりやっているかどうかが分かれ目です。

テスト週間やテスト前日にしか勉強しないという子も、実は「嫌なことを先送りにする」という習慣が原因です。普段からこつこつやれば、テスト前にあれもこれもやらなければならない状況にはなりません。
 

勉強ができない子の習慣3:「時間がない」が口癖で計画性がない

「時間がない」から勉強ができないと言っている人は、時間の使い方に無駄があるはずです。あるいは、スケジュールに無理があるのかもしれません。

例えば、塾や習い事をたくさん掛け持ちしている場合。我が子にあれもこれもやらせたい気持ちはわかりますが、どれもこれもただこなすだけになっていませんか? 「時間がない」は、だからこそ出てくる言葉なので、心当たりがある場合は、時間の使い方を見直してみましょう。

また、「時間がない」が口グセの子ほど、テスト前に一気に問題集を解く傾向にあります。これだと、結局、時間が足りなくてテストに間に合いません。「時間の使い方」というよりは、「計画的に勉強を進めること」ができていないのです。
 

勉強ができない子の習慣4:休日は寝ていたい、生活習慣が乱れている

たまの休みの日くらい、ゆっくりと好きなだけ寝ていたいという気持ち、わからないでもありません。しかし、起きている間に使える時間は限られているので、朝いつまでも寝ていたら、その時間はますます少なくなってしまいます。

朝、起きられない原因には、生活習慣の乱れが考えられます。勉強ができない子ほど生活習慣が乱れがちなので注意が必要です。

もう一つ考えられる原因は「意志の弱さ」です。朝、起きなければいけないのに、「ついつい二度寝してしまう」のはその典型ですね。これは習慣の問題とは別問題と考えられがちですが、実は、ある習慣をつけることで克服できます。

では、勉強ができる子は何が違うのでしょうか?
 

勉強ができる子の習慣1:メモをする習慣がある

自分で考えて自分で勉強できる子は、できることから「始める」、楽しみながら「続ける」、ふり返ることで「伸びる」の3つのステップで成長していく。

自分で考えて自分で勉強できる子は、できることから「始める」、楽しみながら「続ける」、ふり返ることで「伸びる」の3つのステップで成長していく。

忘れ物をしないためには、ワーキングメモリの中でも予測的な記憶が重要です。具体的には、「~するのを忘れない」と意識することです。しかし、それだけでは忘れてしまうこともあるので、メモをする必要性が出てきます。

メモの役割は、大切なことを書いて、後で振り返ることです。勉強ができる子は、公式など重要なことを書いたり、しなければいけないことを書いたりして活用します。メモは忘れ物防止だけでなく、理解を促すことになるため、成績アップにつながります。
 

勉強ができる子の習慣2:後回しにせず、すぐやる

「しなければいけないこと」や「嫌なこと」を、むしろ積極的にやるのもできる人の習慣です。

その典型例がプリント類の管理です。できる子ほど、プリントなどをすぐにクリアファイルやフラットファイルに整理します。後でどこにいったのかわからなくならないために、「すぐやる」ことはとても重要です。その場でできることは、その場ですぐやらせるのがポイントです。
 

勉強ができる子の習慣3:期日を設定、逆算し少しずつやる

少しずつやるというと、「こつこつやる」といった真面目な性格が影響しているように感じますが、それだけではありません。大切なことは、期日を設定して、逆算してやることです。

例えば、2週間後に問題集20ページをやって提出という宿題であれば、「20ページ÷14日=1.43」で、1日に1ページ半ずつやれば期日までに終わることがわかります。

少しずつできる子は、このように無理のない分量で、それでいて期日までに終わるペースを逆算して取りかかるのが上手いのです。親がアドバイスする機会があれば、期日までに逆算することを意識させてみましょう。
 

勉強ができる子の習慣4:勉強垢、勉強ができる環境をつくる

勉強をしようと思っても、つい遊んでしまったりお昼まで寝過ごしてしまったりすることがあると思います。典型的な勉強できない子あるあるです。確かに勉強の邪魔になる誘惑は少なくないので、その誘惑に負けてしまう「意志の弱さ」は問題です。しかし、「意志の弱さ」は簡単には克服できません。

できる子は、むしろ自分の「意志の弱さ」を素直に認めて、誘惑に負けないような工夫をしています。

例えば、勉強に集中できない場合、図書館や塾の自習室を活用する、友達といっしょに勉強するといった工夫が挙げられます。すなわち、勉強できる環境づくりです。

最近では、twitterで「ハッシュタグ勉強垢(#勉強垢)」が流行っているほどです。この勉強垢は、中高生が学校の宿題や受験勉強など、勉強した時間や内容などを、お互いシェアし合うものです。こうやって、モチベーションを高めたり維持したりする工夫をしている人もたくさんいます。

休みの日の朝、早く朝起きられないという子も、敢えて午前中に何か予定を入れるなどして、朝早く起きられる環境を整えるのも手と言えます。

早速、実践できるようアドバイスしてみましょう。
 

勉強ができる子に関連した記事と書籍

勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた(主婦の友社)
おもしろいほど成績が上がる!中学生の「間違い直し勉強法」増補改訂版(エール出版)

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