前回の記事「人気カフェのリラックス空間に学ぶ“あかりのワザ”」では、カフェの実例を挙げながら、あかりでエリア分けをしたり、タスク照明とアンビエント照明を上手に組み合わせたり、セードのない照明器具をインテリアの一部に活かしたりと、ちょっとしたワザやあかりの工夫によって居心地のいい空間をつくり出す方法をご紹介しました。

今回は、そういった“あかりのワザ”を店舗ではなく、住宅で再現してお見せしましょう。

ペンダントライトと多灯分散でくつろぎを演出

まずは、カフェでテーブル席とカウンターをエリア分けしていたあかりをダイニングで再現してみましょう。

カフェではこのような雰囲気でした。白い漆喰の壁と全方向拡散型の照明が特徴です

カフェではこのような雰囲気でした。白い漆喰の壁と全方向拡散型の照明が特徴です

ダイニングでも、カフェのような意匠性のある照明器具と心地よいあかりを選べば、くつろぎのスペースづくりは可能です

ダイニングでも、カフェのような意匠性のある照明器具と心地よいあかりを選べば、くつろぎのスペースづくりは可能です


ダイニングの演出は2パターンを考えてみました。まずはひとつめのパターンです。
ダイニング・テーブルの上は、大きめのセードが付いたペンダントライトを選びました。テーブルに座ったとき、光源が見えないようにカバーがかかったタイプの照明器具です。2種類のペンダントライトを使って、ダイニングスペースとキッチンのカウンター部分を、あかりによってエリア分けしています。

白い大型のセードからの光が、テーブルを中心としたエリアを程よく照らすようになっており、部屋の中に陰影が生まれることで、ぐっと落ち着いた雰囲気を演出しています。

また、ダイニング・テーブルの足元には球形のフロアライトを置いて、あかりを補っています。このような多灯分散によって、くつろげる居心地のいい空間をつくり出しました。

セードのないあかりをインテリアのアクセントに

続いて、ふたつめのパターンを見てみましょう。
クリア電球のようなLEDを使った照明器具が発売されているのをご存知でしょうか。別バージョンとして、カフェで使われていたあかりの形に近い照明器具をダイニングテーブル上に用いて、雰囲気あるスタイルを再現してみました。

最近では、LEDの照明器具も幅広いデザインの製品が見られるようになってきました。写真のような電球形でクリアなLEDランプを使う照明器具もあります

最近では、LEDの照明器具も幅広いデザインの製品が見られるようになってきました。写真のような電球形でクリアなLEDランプを使う照明器具もあります

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先ほどのセード型ペンダントライトを、セードのない全方向拡散型に変更することによって、家具やカーテンを変えなくても違った雰囲気を楽しめます。セードがないので、降り注ぐ光の範囲が限定されず、ダイニング・テーブル上だけでなく空間が全体的に照らされています。

照明器具を変えただけで大きく変わる空間のイメージ

ダイニング横にあるキッチンカウンターの上には、カフェと同じような形状のセードの照明器具を取り付けました。もちろん、LEDの照明器具です。カウンターから料理を出したり、家族とコミュニケーションをとるのに適した明るさでしょう。

カフェでは、ダクトレールにLED電球を利用したペンダントライトが取り付けられていました

カフェでは、ダクトレールにLED電球を利用したペンダントライトが取り付けられていました


下の写真は、もともとのキッチンの状態です。あかりは直管形の蛍光灯にカバーが付いたもの。白い色のあかりが空間を強く照らしているため、やや冷たい印象があります。

天井に蛍光灯が設置されたキッチン。よく見かける例ではありますが、少し味気ない感じです

天井に蛍光灯が設置されたキッチン。よく見かける例ではありますが、少し味気ない感じです


ペンダントライトを追加したのが、下の写真です。カウンター上に、セードが特徴的な照明器具を2灯取り付けました。さらに、昼光色だった蛍光灯をやや温かみのある電球色のLED電球にしたことで、空間の雰囲気が大きく変わりましたね。

設置しているLED電球は下方向に光を放つ直下型なので、キッチンで作業をするのに必要な明るさを損なうことはありません

設置しているLED電球は下方向に光を放つ直下型なので、キッチンで作業をするのに必要な明るさを損なうことはありません


ペンダントライトの多灯使いは、シンプルな照明器具であっても空間のアクセントになります。既存の引掛けシーリングにダクトレール(簡易取付型)を取付ければ、多灯にすることは比較的容易なので、真似したい手法です。

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