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人生を後悔しないためのファイナル・プランニング(2ページ目)

「終活」がブームになって久しいですが、比較的年齢の若い人にとっては、関係のなことだと思っていませんか? 人生をより豊かに生きるために、自身のファイナル・プランニング(注:ファイナンシャル・プランではありません)を考えることは重要です。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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ファイナル・プランニングの第一歩は、エンディング・ノートから

エンディング・ノートには、手書きのものからパソコンで作成するものまで、さまざまです。

エンディング・ノートには、手書きのものからパソコンで作成するものまで、さまざまです。

ファイナル・プラニングをするに際し、何から手をつければよいのでしょうか? お勧めする方法として、「エンディング・ノート」の活用です。「終活」に関連した書籍として、「エンディング・ノート」が数多く、書店でみかけるようになりました。一般的なエンディング・ノートでは、以下の項目を記入します。

【エンディング・ノートの主な項目】
・看病・介護・延命措置等について
・葬儀や埋葬の希望
・家系図・友人・知人・ご近所リスト
・ペットの世話について
・預貯金・保険などお金に関する情報
・自分史
・感謝のメッセージ  など

家族は、エンディング・ノートにどのようなことを書いて欲しいと思っているのでしょうか? 「自身と親の終活に関する調査」(ライフメデイアのリサーチバンク)によると、家族が本人に対してエンディング・ノートに書いて欲しいことは、「葬儀や墓のこと」:63%、「所有財産や負債に関すること」:59%、「終末期医療のこと」:51%、「親戚・友人・知人リスト」:51%の順になっています。

比較的若い時期にパートナーに万が一のことがあった場合に、これらの情報をお互いに知らないことがほとんどで、実際にそうなった時に、遺された方が、大変苦労されるケースを良く見かけます。エンディング・ノートがあれば、万が一の時に、安心して行動できます。エンディング・ノートを書かない場合でも、お互いにこれらの情報を共有することは大切です。

エンディング・ノートの中で特に私がお勧めするは、NPO法人ら・し・さの「ラスト・プランニングノート」です。特徴的なのは、三部構成になっていて、(1)ライフプランのページ、(2)資産のページ、(3)ラストプランのページとなっています。ファイナル・プランイングを考えるのに適した構成になっています。エンディング・ノートは、一人で書くイメージがありますが、特にライフプランに関しては、一人で実現するものではなく、人生を共に歩むパートナーと一緒に書くことをお勧めします。

人生を後悔しないためのファイナル・プランニング

ファイナル・プラニングでお勧めしたい本があります。この本は、ガイド平野がセミナーでよく紹介させていただいていますが、緩和医療医の大津秀一氏が書かれた「死ぬとき後悔すること25」です。1000人以上の患者さんの最期を看取った著者が、「一人でも多くの方に、後悔のない人生を送っていただきたい。誰もが充実した幸せな生をおくり、穏やかな最期を迎えられたら良い。」という思いで書かれた本です。詳しい内容は割愛しますが、25のリストのうち、14をピックアップしてみました。

「死ぬとき後悔すること25」(大津秀一著、致知出版社)より、引用

「死ぬとき後悔すること25」(大津秀一著、致知出版社)より、引用



人生の最期に後悔することなく、「幸せな人生だった」と心の底から思えるために、今、そして、これからをどう生きるのかを考えるためのきっかけとして、ファイナル・プランニングをパートナーと実践してみてください。

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