ビューティティップス/アンチエイジングの基礎知識

その黄ぐすみ、もしかして「糖化」かも!?

アンチエイジングというと抗酸化が注目されがちですが、忘れてはいけないのが“抗糖化”。抗酸化よりも細胞にダメージを与える影響は弱いけれど、確実に肌を老化させてしまうので注意が必要です。

高瀬 聡子

執筆者:高瀬 聡子

ビューティティップスガイド

肌(体)が糖化すると、どうなるの?

アンチエイジングというと抗酸化が注目されがちですが、忘れてはいけないのが“抗糖化”。抗酸化よりも細胞にダメージを与える影響は弱いけれど、確実に肌を老化させてしまうので注意が必要です。

最近くすんできた…それは糖化のサインかも

最近くすんできた…それは糖化のサインかも


「糖化」とは体内のタンパク質や脂質が血液中にある余分な糖と結びつき、老化を促進させる物質の「AGEs(糖化生成物)」を生成すること。このAGEsは、加齢と共に体内に蓄積され、肌の内側にあるコラーゲンを茶褐色に変色させ、黄色化(黄ぐすみ)します。

そしてコラーゲンが変質して弾力を失うことで、たるみやシミの原因にも。その結果、透明感が失われ、肌も硬くなり柔軟性がなくなり、乾燥してしまうのです。

肌だけでなくカラダへの影響も

また肌だけでなく、「糖化」は動脈硬化、骨粗しょう症、白内障、アルツハイマー型認知症などの原因になると言われています。

1:動脈硬化 
酸化と糖化によって、血管が硬くなり、老廃物が溜まり流れにくくなり動脈硬化が進んで血管がもろく破れやすくなります。それによって心筋梗塞や脳梗塞などのリスクも高まります。

2:骨粗しょう症
コラーゲン分子間に悪い架橋が形成され、硬くてもろくなり骨密度を低下させます。

3:白内障
眼の中の水晶体にAGEsが溜まり、白内障を引き起こします。

4:アルツハイマー型認知症
β-アミドロイドというタンパク質が脳内にたまることが原因で神経細胞のアポートシス(細胞死)し、脳の委縮を引き起こします。

糖化進行度チェック表

美肌と健康を損ねる「糖化」。こんな自覚症状がある方は要注意です!

・肌全体が黄色くくすんできた
・肌にハリや弾力がなくなってきた
・美白をしても効果が感じられない
・甘いものが好きで、野菜などの食物繊維をあまり食べない
・早食いであまりよく噛まずに食べることが多い
・睡眠時間が6時間以下
・喫煙をしている

「糖化」を防いでいつまでも若々しく!

糖化を進ませないためには、できるだけ血糖値を上げないことが大切です。低GI値の食材を取り入れるようにして、食事を摂る際に食べる順番に気を付けるようにしましょう。

例えば、植物繊維を多く含む野菜やキノコ・海藻類などを最初に食べ、ご飯やパンなどの炭水化物は後回しにするなどちょっとした心配りで違ってきます。また、糖化を促進する食べ物(ケーキや菓子パンなどの甘い物、炭水化物、揚げ物などの動物性植物)を摂りすぎず、よく噛み、ゆっくりと食べるよう心掛けましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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