紅茶/アフタヌーンティー

スコーンが特徴のアフタヌーンティー「ウェスティン」

【東京・恵比寿】ウェスティンホテル東京1階の「ザ・ラウンジ」で、週末限定のアフタヌーンティーが新登場。他にはないシェフ自信作のスコーンとは?

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

NEWスコーンが登場!
ウェスティンホテル東京「クラシカル・アフタヌーンティー」

ウェスティンホテル東京1階「ザ・ラウンジ」で、2015年9月5日(土)から週末限定の『クラシカル・アフタヌーンティー』が始まりました。その目玉はスコーン!
週末限定undefined「クラシカル・アフタヌーンティー」写真は2名様分

週末限定 「クラシカル・アフタヌーンティー」写真は2名様分


スコーンはアフタヌーンティーには欠かせないメニューで、扱っていない店舗のほうが珍しいほど。小麦粉、バター、ミルクなどごく基本的な素材から作られるシンプルなスイーツなだけに、ここで個性を出すのは実は難しいもの。実際、アフタヌーンティーを提供する他のホテルでは、どちらかというとサンドウィッチやケーキなどでメニューの特徴を出すのが主流です。そこを同ラウンジでは、今回はこの「スコーン」にあえてこだわったそうです。
鈴木シェフの自信作undefined新スコーン

鈴木シェフの自信作 新スコーン


スイーツを統括するエグゼクティブペストリーシェフ 鈴木一夫氏に、このスコーン作りについてお話を伺いました。

「アフタヌーンティーを提供するホテルは多いので、スコーンであえて差別化した」という鈴木シェフ。他のケーキの10倍くらいは大変だったという開発は「こんなにイメージ通りに行かないとは」と、かなり苦労をされたそうです。理想とする食感と風味を求めるなかでも、「水分コントロールが意外に難しかった」とのこと。

結果、スコーンは何度も作り直すことになり、生地をまとめた後の寝かし時間から焼き具合まで、つきっきりで様子を見たそうです。それでも様々に変化するスコーンと向き合いながら、試作を続け、ようやく完成したのが今回の新しいスコーンなのです。

その新作メニューの目玉であるスコーンの最大の特徴は、卵を使っていないこと。サクッとした食感の次にすぐに感じる生地の柔らかさが新鮮です。
味はあえてプレーンのみとし、どんなクリームやジャムにも合うように仕上げたとか。スコーンの下面の焼き入れを少し強めにしているので、サクサクした外側と柔らかな内側の対照的な食感を楽しんでいただけます。
卵を使用せず、ヨーグルトと牛乳だけで仕上げたスコーン

卵を使用せず、ヨーグルトと牛乳だけで仕上げたスコーン


「今は素材を入れることは考えていない」と鈴木シェフ。このスコーンに付け合わせとして用意されたのが、タカナシ乳業が注文を受けてから生産する「北海道産クロテッドクリーム」。表面に乳脂肪の膜ができて厚みがあり、その膜の下には濃厚でクリーミーなのに後味がよいクリームに仕上がっています。ほかにハチミツとジャムもスコーンに添えられています。


食べやすさも考えて作られている季節のケーキ

スコーン以外のスイーツについては、季節感や素材に重きを置きながら随時メニューを変えていくそうです。取材時のスイーツプレートは以下の通り。

■上段のプレート
ティースタンド上段のスイーツプレート(写真は2名様分)

ティースタンド上段のスイーツプレート(写真は2名様分)

ヨーグルト フルーツグラス
ショコラ・ノア
ラング・ド・シャ
タルトレット フランボワーズ
ココアクッキー
ビスコッティ


■中段のプレート
中段にはウェスティンデリ以外では提供されなかった人気のシュークリームも

中段にはウェスティンデリ以外では提供されなかった人気のシュークリームも

グラスモンブラン(りんごと栗を融合させたモンブラン)
ポム・カシス (アーモンドパウダーを使ったクランブルケーキ)
シュークリーム

「スコーンが粉ものなので、スイーツプレートは主として粉ものではないものに主眼を置いて構成しました」と鈴木シェフ。
全体的に甘さは控えめで、使用するフルーツもシロップなどで加工しすぎないようにし、フルーツの持つ本来の味や食感を感じられるぎりぎりの甘さにコントロールしています。

また、味の変化や食べやすさにも工夫が。例えば、ショコラ・ノアは、チョコケーキの土台にアーモンドパウダーとクルミが練り込まれ、しっとり感がでています。上にのった濃厚なチョコはインパクト十分。そして手でつまんだときに、口を無理に大きく開けなくても入るように全体的にスリムに成形され、さらに一番上の極薄プレートのチョコには真ん中に切り込みが入っています。それは口に入れて噛んだ時にすっきりきれいに食べられるよう、計算したうえでのこと。

きめ細やかなシェフの配慮に脱帽です。ケーキといえば、味と見た目ばかりに注目しがちですが、これらは実は「食べる人にやさしいケーキたち」でもあるのです!食べにくさの心配がない分、アフタヌーンティーのおしゃべりに専念できるのでは?

■下段のプレート
クラシカル・アフタヌーンティーにはやはりきゅうりのサンドウィッチは欠かせませんね

クラシカル・アフタヌーンティーにはやはりきゅうりのサンドウィッチは欠かせませんね

サーモンときゅうりのダブルサンド
生ハムのオープンサンド


都度サーブされるドリンクは10種類以上!

人気のある2種類のお茶undefined写真手前はジャスミン・レモンバーム・ジンジャー、奥がアールグレイ

人気のある2種類のお茶 写真手前はジャスミン・レモンバーム・ジンジャー、奥がアールグレイ

アフタヌーンティーのドリンクは、一番人気ハーブティーの「ジャスミン・レモンバーム・ジンジャー」や、「アールグレイ」など、紅茶・コーヒー・ハーブティーなど計10種類以上から選ぶことが可能です。

ジャスミンティーに、生のレモンバームとジンジャーを加えて抽出したお茶「ジャスミン・レモンバーム・ジンジャー」は、カップから立ち上がる爽やかな香りと飲みやすさが特徴。温かい紅茶やハーブティーはガラスのティーカップで1杯ずつサーブされます。必要な分だけおかわりができるのは嬉しいですね。

■ドリンクメニュー
ジン・ティー
アールグレイ(ホット・アイス)
ダージリン・セカンドフラッシュ
イングリッシュブレックファースト
ライチ―・レッドブラックティー(ホット・アイス)
毛尖緑茶


コーヒー(ホット・アイス)
カフェインレスコーヒー(ホット・アイス)
カフェオレ(ホット・アイス)


カフェインレス
ペパーミントリーフ
カモミール
カフェインレス イングリッシュブレックファースト


ジャスミン・レモンバーム・ジンジャー
ロイヤルミルクティー

これらに加えて、ガトープラッターも数種類、好きなだけチョイスできます。どこまでもハッピーな気分になれるアフタヌーンティーです。
ゆったりと配置されたソファの「ザ・ラウンジ」

ゆったりと配置されたソファの「ザ・ラウンジ」



【店舗情報】
ウェスティンホテル東京 
ロビーラウンジ「ザ・ラウンジ」

東京都目黒区三田1-4-1
Tel : 03-5423-7287

「クラシカル・アフタヌーンティー」 週末限定
時間: 土・日12:00~18:00 2時間制(30分前にラストオーダー)
料金: お一人様 4500円(税・サービス料込)

■関連リンク
ウェスティンホテル東京

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ウェスティンホテル東京 クリスマスアフタヌーンティー(2013年)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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