炊飯器・炊飯ジャー/炊飯器お試しレポート

BALMUDAの炊飯器、個性と実力は両立するのか?(2ページ目)

発売前から大きな話題になっているバルミューダの炊飯器。果たしてトースターのように大ヒットするのでしょうか?ガイドも実機を借りてみました。2週間の自宅使用で感じた率直な感想を、お届けします。購入の参考にしてください。

執筆者:戸井田 園子

いろいろな「ごはん」で、バルミューダの実力を試す!

今回はいくつかの炊飯を試してみましたので、それぞれについて感想をまとめてみます。ごはんの「おいしい・おいしくない」は個人の好みもあるので、できるだけ客観的にお伝えするように心がけました。参考にしていただければ幸いです。

■白米2合 所用時間60分

BALMUDA The Gohan

白米の炊き上がりは、粒がしっかりしていて独立している

バルミューダ本社・発表会・そして自宅と、3回目の実食になりましたが、いずれも粒感があるシャッキリとした歯ごたえのある炊き上がりでした。口の中で粒がほぐれるのが感じられ、硬めに感じます。香りや粘りはあまり感じられず、甘みも噛んでいく内に徐々に感じられるタイプのため、全体的に「おとなしい」という印象です。また、粒感がある炊き上がりなので、卵かけご飯や雑炊・カレーなど、汁気のある食べ方には向いています。バルミューダがサイトで発信している通り「おかずを美味しくするごはん」というのは正しいと感じました。

 


■赤飯2合 白米モード使用 所用時間60分

BALMUDA The Gohan

もち米の上に小豆と煮汁を投入、あえて混ぜずに炊飯スタート!

もち米2合に赤飯用の小豆缶を使い、白米モードで炊飯しました。ざる上げや給水など一切特別なことはせず、白米同様に米を洗ったら、すぐに炊飯器にセットしてスイッチON!60分で炊き上がりました。

 
BALMUDA The Gohan

米の対流が少ないことを裏付けるように、豆は上の方に偏っている

フタを開けると、米が対流していないので小豆は偏りガチでしたが、水分は満遍なく行き渡るので、赤い色はしっかりついています。昔の炊飯器を思い出しました。小豆も炊き上がり時に飯切りすれば、ちゃんと均一に混ざるので大丈夫です。

 
BALMUDA The Gohan

もちもちとした粘りのある美味しい赤飯が、60分で炊けるのは嬉しい

食べてみると、白米とは全く違い、もっちりとした炊き上がりで、粘りもしっかり出ています!!家族にも大好評で、あっという間になくなりました。今回試した中では、もち米が一番美味しく炊けました。やはり「蒸す」という炊き方は、もち米と相性が良いと確信します。昨年、赤飯が炊ける炊飯器が話題になりましたが、対抗馬登場です。


 

■炊き込み 炊き込みモード 所用時間60分

BALMUDA The Gohan

味付けなめ茸とツナ缶を、中央に入れて炊飯開始!

続きまして「炊込み」モード。我が家の定番、なめ茸とツナの炊込みです。白米2合に、味付けのなめたけ半瓶分・ツナ缶半分を入れるだけ。味付けもなめ茸の味のみの、お手軽レシピです。炊飯状態を確かめたい意味もあり、具材はあえて真ん中に置くだけで、炊飯開始としました。

 
BALMUDA The Gohan

具材の位置は、炊飯前とほぼ同じ状態のままで炊き上がる

炊き上がりは赤飯と同じく、具は混ざっていない状態です。味は薄めなので色はあまりついていませんが、液体に馴染む調味料はしっかり行き渡っているので大丈夫。具材は混ぜご飯のように、飯切りすることで満遍なく行き渡らせる必要がありますが、粒立ちの良さが功を奏しているのか、具材は混ざりやすく米が潰れてしまうことはありませんでした。


 
BALMUDA The Gohan

粒立ちが良いため具材はうまく混ざり合い、おいしそんな炊込みごはんに

肝心の味ですが、オイルが入っているツナを使ったこともあり、米がひと粒ずつ程よくコーティングされ、しっとりした食感になっていました。粒立ちの良さが生きて、なかなか美味しくできています。油揚げを入れた炊き込みごはんや、ビビンバのように少し油分がある具材があると、美味しくなるとおもいます。「おかずを美味しくするごはん」ということは、炊込みごはんにも通じるのだと感じました。


 

■早炊き 白米2合 39分

BALMUDA The Gohan

早炊きモードは39分、標準モードより20分短縮できる

主婦が炊飯器に求める機能の上位に必ず入ると言われる「早炊き」を試してみました。白米2合で【39分】と表示がでます。最短だと20分を切る炊飯器もあるので、ものすごく早いという訳ではありませんが、早く炊きたい時には20分短縮はうれしいモードでしょう。

 
BALMUDA The Gohan

見た目はみずみずしい感じだが、食べると水分が表面にとどまっていて水っぽい

炊き上がりを見てみると表面の見た目は標準モードと変わりませんが、しゃもじで釜底のごはんを返すと、ごはん粒が潰れぎみでびちょびちょ・・・食べてみると、かなり芯が残っています。残念ですが、これは頂けません。しかし、釜内で30分ほど放置した後にもう一度食べてみたら、水分のまわり具合が落ちいたのか、そこそこ食べられるようになりました。それでも、どうしてもではない限り使うのはオススメしません。


 

■予約 白米2合 12時間後

BALMUDA The Gohan

予約ボタンを押すとパネル部分に時間が表示される、今回は12時間後でお試し、PM0:00・正午に設定

予約炊飯は「予約」ボタンを押すと時間が表示されるので「時」と「分」のボタンで炊き上がりの時間を設定します。あとは「炊飯」スイッチを押せばOK。最近の炊飯器には、予約時間が2パターン設定できる機種が多くありますが、こちらは1パターンのみ。ただし、設定が難しくないので、そんなに気にはなりませんでした。

 
BALMUDA The Gohan

見た目は変わらないので伝わりにくいが、冷めたごはんはなかなか美味しくお弁当におすすめ

炊き上がりは、基本的には白米の標準モード同様、しゃっきり系の歯ごたえがあるごはんですが、給水時間がたっぷりあるせいか、標準モードよりはしっとりしていると感じました。しばらく冷まして食べると、水分の具合が落ち着いた感じになり美味しくなります。冷めたご飯はおにぎりでいただきましたが、炊きたてより美味しいと感じます。予約炊飯で炊いてお弁当に持って行くのにおすすめです。

 

気になったのは、最初に合数を指定する必要がないのに、炊飯モードを選んだ時に表示される分数は変わらず、かつ表示の分数通りにきっちり炊きあがること。合数によって加熱に必要な時間は多少変わるはずです。今回は、全て2合で試してしまったので、次に炊飯器を使える時は、1合・3合も試してまたご報告したいと思います。


最後はお手入れについてです!>>
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