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岡田美術館の2015年新作チョコレート「光琳菊図屏風」

箱根・小涌谷にある岡田美術館のオリジナルチョコレートが人気です。ショコラティエ 三浦直樹さんによる、2015年9月5日に登場した新作はなんと尾形光琳の「菊図屏風」をモチーフにした麗しいチョコレートです!

市川 歩美

執筆者:市川 歩美

チョコレートガイド

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箱根・小涌谷にある岡田美術館。私はこれまでに2度足を運んでいますが、季節ごとに訪れたい素晴らしい美術館です。自然に囲まれた全5階からなる美術館の展示面積は5000平米にも及び、近世、近代の日本画や、東アジアの陶磁器を始め、幅広い時代・分野の作品が展示されています。

そして岡田美術館、といえばチョコレートがお好きな方ならよくご存じですね。ショコラティエ 三浦直樹さんによるチョコレートに出会える場所です。2015年9月5日から始まる展覧会にあわせて、注目すべき新作が販売開始となりましたので、ご紹介しますね。尾形光琳の代表作をモチーフにした驚きのチョコレートです。

岡田美術館「光琳菊図屏風チョコレート」

岡田美術館で9月5日(土)から開催されている「箱根で琳派 大公開 ~岡田美術館のRIMPAすべて見せます~」 。この展覧会にあわせて発売となったばかりのオリジナルチョコレートがこちら。
岡田美術館「光琳菊図屏風チョコレート」2600円(税込)

岡田美術館「光琳菊図屏風チョコレート」2600円(税込)

岡田美術館の所蔵品である、琳派の巨匠、尾形光琳の作品「菊図屏風」を、なんとチョコレートで表現したものです。
尾形光琳「菊図屏風」をモチーフにした珠玉の5粒

尾形光琳「菊図屏風」をモチーフにした珠玉の5粒

ボンボンショコラは5種類。左から「松茸と南瓜」「和三盆と胡桃」「安納芋とサフラン」「柚子とマスカルポーネ」「宇治抹茶と黒豆」です。秋の味覚である、松茸、柚子の他、三浦シェフにとって初めての試みとなる「安納芋」と「黒豆」を使用。秋から冬にかけて楽しみたいバリエーションです。
フレーバーは5種

フレーバーは5種

カットすると全てのボンボンショコラは2層になっています。

【松茸と南瓜】仄かに焼酎が香る松茸入りのビターチョコレートのガナッシュと南瓜のホワイトチョコレートガナッシュ、ビターチョコレートコーディング
【和三盆と胡桃】和三盆糖を加えたサクサク食感のあるヘーゼルナッツのジャンドゥージャと胡桃のビターチョコガナッシュ、ミルクチョコレートコーティング
【安納芋とサフラン】安納芋のホワイトガナッシュとサフラン入りのビターガナッシュ、ビターチョコレートコーティング
【柚子とマスカルポーネ】柚子に抹茶を加えたホワイトガナッシュとマスカルポーネのホワイトガナッシュ、ミルクチョコレートコーティング
【宇治抹茶と黒豆】黒豆のホワイトガナッシュと宇治抹茶のホワイトガナッシュ、ビターチョコレートコーティング

個々の素材の風味がしっかりと感じられ、一見意外な素材同士が、洗練されたスタイルで上品に心地良く調和しているこの感じは、三浦さんならでは、と私は感じました。

尾形光琳「菊図屏風」

このチョコレートのイメージとなっている、尾形光琳「菊図屏風」です。琳派の歴史を通じ、最も美しい菊図の大作として評価の高い作品です。
尾形光琳「菊図屏風」(右隻)

尾形光琳「菊図屏風」(右隻)

尾形光琳「菊図屏風」(左隻)

尾形光琳「菊図屏風」(左隻)

大輪の白菊の花と白砂は、胡粉という白い絵の具を盛り上げて立体的に表しています。尾形光琳(1658~1716)は、京都の高級呉服商雁金屋の二男で、工芸的なデザイン感覚を身につけて育ちました。チョコレートは左隻の一部をモチーフにしています。

元禄文化を代表する、尾形光琳らしい豪奢な雰囲気に満ちた菊図の逸品。是非、美術館で実物をご覧になって下さい。チョコレートは左隻の一部をモチーフにしています。

ショコラティエ 三浦直樹シェフ

岡田美術館チョコレートのマスターシェフ、三浦直樹さんは、代官山「デカダンス・ドュ・ショコラ」のオープニングシェフ、「ブルガリ・イル・チョコラート」のマスターショコラティエとしてご活躍され、2014年には月9ドラマ「失恋ショコラティエ」の監修を行ったことでも知られています。
岡田美術館チョコレート マスターシェフ 三浦直樹さん

岡田美術館チョコレート マスターシェフ 三浦直樹さん

「琳派の作品をチョコレートで表現するのは初めての試みです。最も難しかったのは3センチ×3センチの小さな世界にこの白い菊の淡い色あいや、屏風の色を表現することでした。色の濃淡を表現しようと思っても、なかなか理想どおりにはならず、デザインの協力していただいた業者さんもこういうのは初めてですね、とおっしゃって、試行錯誤を繰り返しました」(三浦シェフ)

フレーバーについては、これまで何百となく様々な食材の組み合わせを試してこられた三浦シェフですが、安納芋、黒豆を使うのは初めてのこと。安納芋のほくっとした食感とサフラン、黒豆と抹茶がバランスよく調和したボンボンショコラ。是非皆さんも新しい素材同士のマリアージュを試してみて下さい。

ミュージアムショップ

チョコレートが販売されているミュージアムショップは、岡田美術館の正面玄関を入って右側にあります。
ミュージアムショップ

ミュージアムショップ

美術館で貴重な美術品の数々を鑑賞したあとは、ちょっと気分を変えてこちらへ。ミュージアムショップは心安らぐナチュラルな佇まいです。美術館の所蔵品をモチーフにしたセンスのよいグッズが揃っていますが、そんな中に……
チョコレートのショーケース

チョコレートのショーケース

岡田美術館オリジナルチョコレートの数々が美しく並んでいます。
新作もこんな風に。
新作は展覧会のお土産にぴったり

展覧会のお土産に是非

箱根で琳派の展覧会をご覧になったお土産にふさわしいチョコレートですね。パッケージに高級感があるのも嬉しいところ。
そしてこちらで人気のチョコレートをもうひとつご紹介します。
失恋チョコレートバー 1800円(税込)

失恋チョコレートバー 1800円(税込)

ドラマ「失恋ショコラティエ」ファンの皆さんには、もうお馴染みですよね。ドラマの最終回に登場した、あのチョコレートバーです。ドライフルーツ、ナッツがぎっしりとのったバーはどこをかじっても美味。ヘーゼルナッツとアーモンドを自家焙煎したジャンドゥージャの風味がよく、まさに大好きな方に心をこめて贈りたい上質で贅沢なチョコレートバーです。といいつつ私のように、自分で自分に贈るのも最高なのですが(笑)

岡田美術館には、貴重な美術品の数々はもちろんのこと、源泉掛け流しのお湯に浸かりながら、飲み物を楽しめる「足湯カフェ」(私はこの足湯が大好き)、自然林や滝のある約15000平米の広い庭園など、自然と調和した箱根ならではの楽しさがあります。さらにチョコレートが美味しいのですから、最高ですね!

皆さんも琳派の名品、そしてチョコレートに会いに、休日は箱根へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

DATA
岡田美術館チョコレート
ボンボンショコラセレクション 光琳菊図屏風チョコレート
5粒入り 2600円(税込)
2015年9月5日~2016年3月31日まで、岡田美術館で限定販売
http://www.okada-museum.com/

「箱根で琳派 大公開 ~岡田美術館のRIMPAすべて見せます~」
第一部 2015年9月5日(土)~2015年12月15日(火)
第二部 2015年12月19日(土)~2016年3月31日(木)
岡田美術館が所蔵する琳派作品の全てを公開。琳派の祖とされる本阿弥光悦が1615年、徳川家康から京都・鷹ケ峯に土地を与えられ工房を開設してから400年になるのを記念したもので、出展作品は一部、二部を通じて約80件です。
観覧料:一般・大学生 2,800円、小中高生 1,800円

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