社会派ドキュメンタリーは時代を投影した作品!
『首相官邸の前で』(2015年9月2日公開)福島原発事故後の原発政策に抗議する人々。首相官邸前に集まった人々のデモを記録したドキュメンタリー。少人数で始まったデモがどんどん大きくなっていく様子、デモで声を発することを決めた個々の人々の想いを映し出すドキュメンタリー。
集団的自衛権や安保政策に関するデモが日を追うごとに大きくなっている2015年の日本。この映画は3.11以降、福島原発に対する政府の政策に怒りをみなぎらせる人々が多く立ち上がったデモを映し出しています。現政府のやり方に納得いかない人々が政治に真摯に向き合い、前へ進む姿は2015年の集団的自衛権などに関するデモと変わりありません。
小熊監督はあくまで冷静にデモを映し出しており、メッセージや持論の押し付けがないのが良いです。(公式サイト)
企画・製作・監督:小熊英二
『カプチーノはお熱いうちに』(2015年9月19日公開)
南イタリアのレッチェ。カフェで働くエレナ(カシア・スムトゥニアク)は親友の恋人アントニオ(フランチェスコ・アルカ)と最悪の出会いをするけれど、お互いの事を知り合ううちに恋に落ちてしまう。そして13年後、エレナに悲劇が訪れて……。
タイトルだけだとハッピーなイメージを抱きますが、これが意外にも愛と人生をシリアスとハッピーの境界線上で描いた映画です。前半はエレナとアントニオの劇的なラブ、友人とオープンするカフェのワクワク感がいっぱいなのですが、後半は「え!」という展開に。
人生って思いがけないことが起こるもの。踏ん張って生きるエレナと愛情深い周囲の人々の姿は、どんな悲劇よりも強い。生きることを楽しむ姿が素敵です。(公式サイト)
監督:フェルザン・オズペテク 出演:カシア・スムートニアク、フランチェスコ・アルカ、フィリッポ・シッキターノ、カロリーナ・クレシェンティーニ、パオラ・ミナッチョーニほか
『アントマン』(2015年9月19日公開)
やることなすことうまくいかず、家庭も仕事も失ったスコット(ポール・ラッド)が、人生をやり直すことを条件にある依頼を引き受けることに。それは1.5cmのミニチュアのアントマンに変身して、ミッションをやりとげること。娘のために頑張る決意をしたスコットだけど……。
バットマン、スパイダーマン、スーパーマンなど世界を救う〇〇マンは、いろいろいるのですが、今度はなんと1.5cmのヒーローですよ。つまりアメリカ版「一寸法師」ってところでしょうか。小さいからこそできることがありますからね。
『アベンジャーズ』みたいなド派手さはありませんが、アントマンの活躍する世界が、現実よりもちょっと浮き上がったくらいでそれが心地よいんですね。ヒーローに親近感もあるところも好感度高いです。(公式サイト)
監督:ペイトン・リード 出演:ポール・ラッド、マイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリーほか
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