家計でのネットショッピング支出増加、毎月の平均支出額は3万円!
ネットショッピングをする機会が増えたけど、我が家は多い?少ない?
インターネットが便利になり、さまざまな場面で、インターネットを通じて商品やサービスを購入(申込)する機会が増えてきました。平成26年の日本国内の消費者向けの電子商取引(ネットを通じた財・サービスの取引)の市場規模は、12.8兆円に達し、前年に比べて14.6%という高い伸びを示しています(「平成26年電子商取引に関する市場調査」)。また、全ての商取引(個人向けの物品販売)における電子商取引の割合を示すEC化率は、4.37%となっていて、この数値は年々、上昇傾向にあります。
ガイド平野も、最近の購買行動を振り返ってみると、実際の店舗に行って買い物をする機会がかなり減って、逆に、インターネットを利用して買い物(ネットショッピング)をする機会が増えたと感じています。
■1世帯当たりのネットショッピング支出は?
一般的な家庭では、どのくらいネットショッピングをしているのでしょうか? 「平成27年家計消費状況調査(4~6月平均)」を参考に見てみましょう。ちなみに、この調査は、総務省で行っているものですが、インターネットの支出に関連した調査は、平成27年1月から開始されたものです。
総世帯のインターネットを使用した月間支出の平均(青色の棒グラフ)は、7,785円です。世帯主の各年代別に見ると、20代(1万円)から30代(1.2万円)にかけて増加し、50代までほぼ横ばいとなり、60代(0.6万円)・70代(0.3万円)と減少しています。ただし、この金額は、ネットショッピングをした人もしていない人も含めた平均なので、注意が必要です。
ネットショッッピングをした世帯の割合は、全世帯で25.9%(緑色の折れ線グラフ)です。年代別に見ると、30代が最も多く46.4%、70代は9.6%で急激に少なくなります。これは、高齢になるほど、インターネットを利用していないことが大きな要因です。
■ネットショッピング支出が、最も多いのは60歳代!?
この割合を踏まえ、ネットショッピングをした世帯に限定し、その月間支出の平均を算出しました(赤色の棒グラフ)。ネットショップピングをする世帯の全世帯の月間平均支出額は、29,745万円になっています。この金額を見ると、思ったよりネットで購入しているな、と思いました。また、年代別に見ると、ネットショッピングの利用率は、60代は低いですが、利用する世帯の平均支出額は3.3万円で、各年代の中で最も高くなっています。70歳代以降も3万円で、平均よりも若干多い支出となっています。これは、ちょっと意外な結果でした。年配の方で、ネットショッピングをする人は、高額商品を購入しているといえるでしょう。
>>どんな費目のネットショッピングを利用しているの?