日々のニュースを追えば、「仕事に活かせる資格」の最新動向が見えてきます。
毎回、先月までに発表されたニュースの中から今後の動向が気になるトピックスを厳選してお届け。今回は2015年7月分です。

【今回注目したニュースはこれ!】
■資格があると転職に有利な業界はこれ!
■今年の新入社員のTOEIC平均スコアは?

資格があると転職に有利な業界はこれ!

労働政策研究・研修機構が7月13日付で発表した「企業における資格・検定等の活用、大学院・大学等の受講支援に関する調査」によると、採用における資格・検定の重視度は業種により大きな差があることがわかりました。

それによると、正社員の新卒採用で20.0%、正社員の中途採用で37.3%、非正社員の採用で18.5%の企業が「採用において資格・検定を重視する」と回答。特に正社員の中途採用で、資格・検定が重視されている様子がわかります。

特に顕著なのが医療・福祉業界で、新卒採用で75.6%、中途採用で85.4%、非正社員採用で65.9%と高い水準。
その他の業界でも正社員の中途採用では、建設業(74.2%)、教育・学習支援業(53.6%)、運輸業(45.7%)、サービス業(38.6%)、卸売・小売業(31.2%)、情報通信業(30.6%)がそれぞれ3割を超える回答となっています。ちなみに、最も低いのは飲食・宿泊業(15.1%)でした。
このことから、採用における資格・検定の重要度は業種によって差があることもわかります。皆さんの目指している業種ではいかがでしょうか。

重視されている資格・検定を見ていくと、トップは衛生管理者や安全管理者など、労働安全衛生法上選任が義務づけられている資格。
続いて、フォークリフト技能者、玉掛け技能などの運転・運搬系の資格・検定、電気主任技術者・電気工事士などの電機関連の資格・検定も比較的多くの企業が挙げています。
また、知識やスキルのレベルを認定する資格・検定の中で多くの企業から重視していると回答があったのは、技能検定、語学検定、簿記検定でした。

その他、情報通信業では基本情報技術者、応用情報技術者など情報技術のレベルを測定する国家資格や、オラクルマスター、シスコ技術者認定などの大手ベンダー資格に企業の回答が集中、医療・福祉業では、介護福祉士、ケアマネージャー、看護師など医薬、介護、看護系の資格が重視されています。
一方、教育・学習支援業やサービス業のように、回答が集中する資格・検定は特に見られないという業界もありました。

いずれにしても、資格・検定を取って転職に活かしたいと思っている方には、興味深い調査結果です。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。 
 

 今年の新入社員のTOEIC平均スコアは?

「仕事に活かせる資格」として人気の英語検定と言えばTOEIC。
そのTOEIC試験の実施団体、国際ビジネスコミュニケーション協会から、団体特別受験制度を活用して受験した今年の「新入社員」についてのデータが発表されました。
今年4月1日~5月31日に団体特別受験制度を利用して新入社員にTOEICテストを実施した企業数は776社、受験者数は3万4085人。
企業数と自体は前年に比べて微減していますが、受験者数は過去最高となり、人気ぶりが伺えます。

受験者の平均スコアは494点。500点を下回ったのは3年ぶりだそう。ちなみに、文系では548点、理系では466点と、こちらは文系に軍配が上がりました。

業種別では、公共団体の727点、鉱業643点、石油586点、マスメディア569点、商社565点、不動産562点の順で平均スコアが高く、その内、公共団体、鉱業、石油では、新入社員のスコアが一般社員を上回っています。
反対に、一般社員が新入社員を上回ったのは、薬品、精密機器、その他製造、証券・保険、運輸、電気・ガス、マスメディア、サービス、民間団体とのこと。日常業務の中での英語使用の頻度などが影響しているのではないかと想像します。

過去最高と言えば、内定者(2015年度新入社員)に対してTOEICテストを実施した企業数(338社)、受験者数(1万1449人)も同様(平均スコアは544点)。
その内、入社後にもテストを実施した企業は185社で、これまた過去最高だそうです。
企業のグローバル化が言われて久しいですが、こんなところにも、それが表れているようですね。

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