最大の観光名所「サム山」へ登る
遠くに見える山がサム山
チャウドックの町から車で10分ほど西へ進むと、見えてくるのが標高約230mの「サム(sam)山」です。サム山はベトナム人仏教徒が遥々やってくるほどの有名な山。麓の廟主處聖母(バーチュアス廟)まではセーロイダップで行くことができますが、それ以上はバイクタクシーを捕まえて、山頂まで行くことができます。
霧がなければ、絶景に出会える
山頂に到着し、石段を上がるとチャウドックの田園風景を見渡すことができる絶景に会えます。周辺には売店があり、またハンモックでくつろぐこともできます。時期と時間によっては霧が立ち込めています。
正月には大盛況、「廟主處聖母」
歴史と伝説を備えた由緒正しき寺院
サム山の麓に位置する廟主處聖母(バーチュアス廟)は、道教の女神、媽祖を祀った寺院。旧暦のお正月期間には、大勢の仏教徒で大変なにぎわいをみせます。また、ここでは果物やお布施と一緒に、子豚の丸焼きを供えるのが習慣。なかなか見ものです。
想像以上に大規模で毎夜開催される
廟主處聖母周辺には数多くの商店が並んでいて、夜にはナイトマーケットのような雰囲気に包まれます。特に旧正月の前後10日間は、日本の縁日のように混雑します。もし可能なら、この時期を見計らっていくのもいいかもしれません。
異国の雰囲気が漂う「西安寺」
廟主處聖母のすぐ近くに建つ
本堂の両脇に黒と白の小象の像が建つ「西安寺」は、一見すると仏教寺院らしかぬ派手な装いが特徴。境内は本堂のほか、僧侶の墓石や仏像、蓮の花のモニュメントなどをみることができます。外国人旅行客の姿もちらほらうかがえ、仏教寺院であるものの、堅苦しい雰囲気はありません。
堂内はひんやりとした空気が流れている
堂内には「関帝聖君」と呼ばれて神格化されている関羽の像や、右手で天を、左手で地を示し、「天上天下唯我独尊」を唱えた、生まれたての釈迦像などが安置されています。
チャウドック含むメコンデルタ地方は、個人旅行者に人気があるエリアです。ローカルバスを乗り継いで、メコンデルタの各都市を周遊される方も多いです。そんな方は、チャウドックを最終地点にして、旅の計画を立ててみるのはいかがでしょうか。