気が早いけど気になる!!
2015年も2/3が過ぎようとしているこの時期、少し早いようですが今年の「流行語大賞」の行方が気になってくる頃じゃないでしょうか? ここから短期間で流行語が生まれ、並み居る候補をごぼう抜きにして受賞というケースも考えられなくはないですが、歴代の名だたる流行語を省みてみると、大部分は1年の半ばくらいまでに登場しているようです。単純に一番流行った言葉であれば、中国人観光客で御馴染みの「爆買い」一点で固いように思うのですが、ネット周りの反応はいまひとつのようです。そうなれば、芸人枠からの選出を期待したいところですが、例年と比べると今年はいずれも小ぶりな感があります。
そんな中で注目したいのが、とにかく明るい安村の「安心してください。穿いていますよ」(しかし、芸人名もフレーズも長すぎる!!)です。先行馬の「ラッスンゴレライ」や「暖かいんだから~」等とは、現時点では少し離されているようにも見えますが、ここにきてグッと差を縮めてきたんじゃないでしょうか?
コンビ時代の苦節
ご存じでない方は少ないでしょうが、とにかく明るい安村と言えば「全裸に見えるポーズ」という有りそうでなかった芸でブレイクした、苦節15年の中堅芸人です。昨年まではアームストロングというコンビで漫才を続け、2010年には「第25回NHK新人演芸大賞演芸部門大賞」を受賞するなど、実力は周囲からも認められていました。
「爆笑オンエアバトル」や「爆笑レッドカーペット」などの人気番組にも出演経験がありましたが、人気に火が付くまでには至りませんでした。オリジナリティの高いネタを演じていたように思いましたが、それだけで確実に売れる世界でないことは、あのベストセラー小説「火花」を読むと深く納得できる筈です。
いくらコンビで頑張っていても芽が出ないと、いつしか解散という選択肢が浮かぶらしく、アームストロングの2人もその呪縛から逃れられませんでした。ソロになったところで売れる保証はどこにもありません。ただし、コンビを解散して再出発したことで、芸人人生が大きく転換した人は決して少なくないのです。