ストーカーと文学
はるか昔からストーカー被害を訴え続けてきたのが、小説家、エッセイストなど作家の方々。「沈黙」「海と毒薬」などの名作で知られる遠藤周作は、1960年代に対談の中で「あなたの子供が産みたい」などという怪しいファンレターをもらったと告白しています。また、「時をかける少女」の原作者である筒井康隆は、自身も常軌を逸したファンに追い掛け回されたばかりか、70年代に集団ストーカーを扱った「俺に関する噂」という名作短編を発表しています。おそらく芸能人も同じような、いや、より過激なストーキング被害を当時から受けていたんでしょうが、イメージ低下を恐れてなのか、秘密裏に処理されてきたようです。そんな時代を経た現在では、規正法の改正もあってより厳しくなり、有名人に限らず早めに警察と相談することが最適な道といえるでしょう。
漫画界では現在進行形で……
最後に、現時点でまだ解決を見ていない、まさに「事件はネット上で起きているんだぁ!」的なものをご紹介します。某人気雑誌でも活躍されてきた某有名漫画家の方の話ですが、現在進行形でストーカー女性からしつこく付きまとわれているんだそうです(気になる方はいくつかキーワードを入れて検索してみてください)。その某先生のツイッターによりますと、もともと合コンで出会ってボディタッチしたことがきっかけだったり、有名漫画家の方が出没先をブログに書き込んで、そこへノコノコとストーカーが現れたりと、これまで見聞きしてきた数々のストーカー事件とは、まったく様相が違っています。果たしてどんな決着を見せるのか、ネット等から発信される情報等に釘付けとなっているのは、当ガイドだけではない筈です。
なぜこれほどまでに従来の事件と一線を画しているのでしょうか? 仮説ではありますが、その先生もストーカーも、東京に出てきてはいるものの実は関西出身者というところが大きいのかと。対立する2人が口論してても、関西弁だと変にコミュニケーションが取れてるように錯覚してしまうんです。「2人寄れば漫才が始まる」という関西伝説もまんざらネタではないと知りました。
コミュニケーションツールとして関西弁がすぐれていることは間違いのないところですが、それが幸いして首都圏と比べてストーカー問題も少ない気さえしてくるのです。ここまで行くと仮説というより妄想ゾーンに入っちゃってますか(反省)。