モデル末期のセレナでも居住性、積載性は健在
かつてミニバンナンバーワンの常連だった日産セレナ。現時点では冒頭で紹介したようにモデル末期にさしかかっている。それでも衝突被害軽減・回避ブレーキや車線逸脱警報(注意のみでステアリングやブレーキアシストなどによる補正はなし)も追加されている。ACCの設定はなく、通常のクルコンのみではあるが、予防安全ではトヨタ3兄弟より少し上だ。
売れているのはほとんどマイルド(簡易)ハイブリッド仕様で、ハイウェイスターが人気で、先述したエマージェンシーブレーキも売れ筋グレードのほとんどは標準という状況になっている。
シンプルなハイブリッドでその恩恵は薄いが、逆に普通のガソリン車のように乗れるともいえる。なお、モデル末期ということもあり、S-HYBRIDの16.0km/Lという燃費は、純ガソリン仕様のみの新型ステップワゴンの17.0km/L(最高値)にも及ばず、セレナのガソリン仕様は13.6km/Lと、いまとなっては少々厳しい数値になっている。
モデル末期でもサードシートの頭上空間の広さなど、居住性は良好だし、低い位置に跳ね上げられるサードシートを含めた積載性も最新モデル達と比べても遜色ない。燃費を含めた走りの面ではやや古さを感じさせるが、特別仕様車も数多く登場しているし、大幅値引きが狙える可能性も大だからあえて狙う手もあるだろう。
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