ホンダ・ジェイドはフットワークがよく乗り心地も良好
ここまでは背高系3モデルを紹介してきたが、ホンダ・ジェイドやスバル・クロスオーバー7という選択肢もある。
ホンダ・ジェイドはステーションワゴンを3列化したようなモデルで、リヤドアはスライドドアではないが、高さ制限のある機械式立体駐車場(1550mm以下)に入庫できる利点がある。
座ってみると当然ながらセダンやワゴンと同じようなアイポイント、頭上空間の広さになるが、走りはハイルーフ化の悪影響はなく、高速走行時の直進安定性やコーナーでの安定したフットワークなど、ロールーフモデルの利点を十分に感じることができる。
また、当初ハイブリッドしか設定のなかったジェイドだが、253万円という設定でガソリン仕様の「RS」も選べるようになったのも朗報だ。「RS」といっても乗り心地が硬いわけではなく、ハイブリッドと同様にしなやかな乗り味を味わえる。
先進安全装備の「ホンダ・センシング」は標準もしくはオプションで全車に設定されているし、ハイブリッド(ベースモデル)と純ガソリン仕様(RS)の価格差は約20万円で、燃費の差は7km/Lあるがこれくらいの価格差なら走行距離や走らせ方を考慮しつつも、どちらを買ってもいいだろう。
サードシートの居住性は、乗降性も含めてエマージェンシーの域を出ないのと、2列目の居住性を考慮して6人乗りのみとなる点をどう考えるか。「Vスライドキャプテンシート」と呼ぶ2列目は、上質な座り心地を実現しているし、6人で十分なら問題なし。
ただし、多少狭くてもミニバンには7人以上を求めたいのなら選択肢から外れてしまう。
次ページは、スバル・エクシーガ・クロスオーバー7について