ワゴン+ミニバン+SUV風のクロスオーバー7
ステーションワゴン派生型で7人乗りといえば、スバル・エクシーガ・クロスオーバー7がある。従来からあったエクシーガをクロスオーバー調に仕立てたユニークなモデルで、居住性や積載性などはエクシーガと変わっていない。
ジェイドのように1550mm以下の機械式立体駐車場には入らないが、3列すべての席で頭上空間に余裕があるし、サードシートも座ってしまえば意外と広く、身長171cmの筆者でも短時間なら十分に実用になる印象だ。
上質な乗り味はジェイドと甲乙付けがたいレベルで、アクセルを踏んだときに感覚よりもクルマが前に出る「飛び出し感」があるなど気になる点もあるが、ファミリーユースでも十分に耐えられる乗り心地だし、サードシート、そしてセカンドシートもフラットに倒れるからまさにワゴン的に使えるのもチャームポイント。
高速走行時の安定性も背高系よりも上だから、長距離ドライブも苦にならない。また、安全装備では「アイサイト2」で、最新バージョンの「3」ではないものの、衝突被害軽減・回避ブレーキや全車速追従型のACCなど、機能的には大きく変わるものではなく、その利点は「2」でも享受できる。
SUV風の個性的になった外観だけでなく、オレンジ色のインテリアも好みが分かれそうだが、好きなら大いに気に入りそう。
ほかにもホンダ・オデッセイやマツダ・プレマシーなどの良作もあるが、オデッセイはやや大柄なボディサイズだし、プレマシーも次期モデルが気になる時期にさしかかっている。現在、車両価格300万円以下でミニバンを買うなら、今回紹介した5モデル(ヴォクシー/ノア/エスクァイアを実質1モデルとして)から選ぶのがベストだろう。
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