「操作する」と「使う」が大きな違い
操作にペンや指を使うのは、1990年初頭から変わりありません。しかし、指を軽く滑らせるだけで操作できる「静電式タッチパネル」の特徴を活かした「タッチ操作(ピンチイン・アウトやフリックなど)」が、タブレットをこれまでとは違うものにしました。革命的とも言えるタッチ操作を実現したiPad
画面に表示されるものに直接触れて、日常生活の中で使う仕草で操作できる「タッチ操作」は、機械を「操作する」という感覚ではなく、文房具などを「使う」に近い感覚です。これのお陰で、コンピューターをより身近な存在に変化させました。ソファーに寝転んだり、ベッドでゴロゴロしながら使うことも当たり前になり、コンピューターが特別な物ではなく日用品と同じ存在になりました。
真のパーソナルコンピューター
日頃からタブレットを活用されている方は当たり前のように感じているかもしれませんが、ウェブや写真閲覧、電子書籍を読む、映画を観るなどタブレットに適した用途であれば、楽しみ方の質はノートPCを上回り、多くの人達がデジタルコンテンツを楽しめる門戸を開きました。また肩肘を張らず、大勢で画面を覗き込みながらそれぞれが操作するなど、使う場所や使い方を強要せず、各々のスタイルで楽しんで使えるのはノートPCとは大きな違いです。
コンピューターは何でもできる万能な道具と考えてしまいますが、どんな物にも得手・不得手があります。タブレットの不得手な部分だけを見るのではなく、いま一度どういったものだったのか、そしてノートPCとは異なるものと捉えて見直し、活用してみてはいかがでしょうか。