真面目だからこそ気をつけたい"ヘリコプターペアレント"の存在

子供のそばを常に旋回、それがヘリコプターペアレント

子供のそばを常に旋回、それがヘリコプターペアレント

ヘリコプターペアレントとは、上空を旋回するヘリコプターのごとく、子供のそばで管理、干渉し続ける親のこと。以前、こんな記事を書きました。
『ヘリコプターペアレントにならないために:前編』 
『ヘリコプターペアレントにならないために:後編』 

毒親、モンスターペアレントと比べると、まだまだ認知度は低いですが、日本人のきめ細やかさ、真面目さを考えると、ヘリコプターペアレントこそ気をつけるべき存在だと考えています。毒親やモンスターペアレントは、目立つけれど少数派、でもヘリコプターペアレントはその予備軍も含めれば、かなりの多数派になるのではと感じているからです。

では、なぜ、きめ細やかで真面目だからこそ気をつけるべきなのでしょうか?
「きめ細やか」「真面目」どちらも文句なしに長所といえる特徴です。しかし、子育てにおいては、それがエスカレートしやすく、結果として「やり過ぎ育児」になってしまうからです。


愛情あふれる過保護なら許されるのか?

これまでの子育て心理学では、多少、過保護であっても、それが温かい愛情ベースであれば、悪い結果にはならないのではという見方もありました。というのも、過保護になるのは我が子への愛情ゆえ。だからヘリコプターペアレントも、条件、状況によっては良い部分もあるのではと思われていたのです。しかし、最近のアメリカの研究で、それすらも否定されたのです!

その研究で分かったことは次の通りです。
  1. 親としての温かみがない上に、過保護だと、子供は後々、自己否定感に悩み、問題行動のリスクも高まる
  2. 親としての温かみを保った過保護の場合、1のケースと比べれば確率は減るが、自己否定感や問題行動のリスクはなおも残る

結論として出されたのは、「いくら愛情あふれる温かい接し方をしていても、それで過保護による悪影響がなくなるわけではない」ということ。過保護、過管理、過干渉の副産物は、どんな愛情をもってしても、相殺されるものではないというわけです。

>次ページでは、過保護になってしまう心理とそこから脱するための秘訣をお伝えします。