健康的な食事を「一日一膳」
一日一食を、健康的な食事に置き換えるだけでも、体は変わる?
その結果、サラリーマンや女子中高生、女子大生といった様々な世代で、健康効果が期待できることがわかりました。
例えば、若い女性はダイエットを気にして食事を抜いたり、カロリーだけを気にして栄養が偏った食事をしたりするものです。プロジェクトでは、女子大生157名を対象に、(1)主菜を肉ハンバーグなど肉料理にするグループ、(2)主菜を大豆ハンバーグなど大豆料理にするグループ、(3)主菜を魚ハンバーグなど魚料理にするグループに分け、5週間後で変化があるかを調べました。
その結果(2)(3)のグループでは中性脂肪が有意に改善され、体脂肪が高い集団は体脂肪が優位に減少しました。
また健康面についてはビジネスマン64名を対象に、(1)適塩で栄養バランスの考えられたお弁当を食べるグループ、(2)適塩で栄養バランスの考えられ、さらに大豆と魚を強化したお弁当を食べるグループに分け、4週間後の変化を確認しました。
その結果、(2)の強化弁当を食べるグループは、動脈硬化指数が減少。食塩摂取量については両グループともに少なくなり、体格指数・拡張期血圧の低下が見られました。
このプロジェクトでは、中高生など対象者や期間、内容を変えて行っていますがなんらかの健康効果が見られました。
こうした結果から、一日一膳でも、栄養のバランスを配慮した食事をとることで、体は変化することが可能であり、肥満や生活習慣病の予防に役立つと考えられます。