ストリートフードブームの火付け役!マルクトハレ・ノイン
ベルリンのなかでもひときわ活気のあるクロイツベルク地区。ここに古くからある屋内市場「マルクトハレ・ノイン Markthalle Neun」が数年前のリニューアル以降、ベルリンの新たなグルメスポットとして人気を集めています。通常の市場営業にくわえ、マルクトハレがお祭りのような賑わいをみせるのが「ストリートフード・サーズデイ Street Food Thursday 」なるフードイベント。毎週木曜の夜になるとこの市場に屋台村が出現! ドイツ料理はもちろん、スペインにイタリア、ベトナムやタイ、日本など世界中のストリートフードを楽しめるとあってホールは大入り満員状態です。ドイツでは今ストリートフードがブームですが、このマルクトハレのイベントが人気の火付け役ともいえます。
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美味しく楽しく。「食」でより良い社会をつくる市場
もともとマルクトハレ・ノインは1891年にオープンした歴史ある市場でしたが、戦後の闇市時代を過ぎて70年代には激安スーパーやチェーン店が入居し市場としてはすっかり衰退してしまいました。その市場が「みんなのためのマーケットホール」を目標に掲げてリニューアルされたのは2011年のこと。スローフード、サスティナビリティをコンセプトに、地産地消型のマーケットに生まれ変わりました。マルクトハレのスタンドに並ぶ商品は、野菜や果物、生花、乳製品にハムまで、地域産のビオや旬のものが中心。建物に併設されたカフェのほか、パンやスイーツ、スペインやイタリア、アジアなど各国料理にクラフトビールのスタンドもあり、好きなものを買ってきてホールの中央に設置されたイートインスペース「カンティーネ」で楽しむことができます。こだわりの美味揃いで迷ってしまいますが、個人的なおすすめは、じっくりスモークされたとろとろのお肉をはさんだバーガーと「Heiden Peters」のクラフトビールの組み合わせ。あぁ、書いているだけで唾が出そう!
このマーケットは単においしい物を寄せ集めただけでなく、食べ物がどこでどのように作られ私たちのところまでやってくるのか、そんな背景にまで興味を持つようなイベントやプロジェクトにも取り組んでいます。例えば、近隣で収穫された大豆を使っての地元クロイツベルク産の豆腐作りプロジェクトや、最近では(多くの問題を抱える)ギリシャの食にフォーカスしたイベントを開催。生きることに直接結びつく「食」を通して、様々な試みが行われています。時には手作り雑貨市なども開かれているので、ぜひHPでチェックしてみてくださいね。
<DATA>
■Markthalle Neun
住所:Eisenbahnstr. 42 10997 Berlin
TEL:030-61073473
営業時間:カフェ&カンティーネ :月・水・木 11:30~15:00 火11:30~17:00 金・土 11:00~17:00
市場:火 12:00~20:00(小規模) 金12:00~20:00土10:00~18:00(大規模)
ストリートフードイベント:木 17:00~22:00
※このほかにも随時イベントが開催されているのでHPでチェック!
アクセス:UバーンGörlitzer Bhf駅から徒歩5分