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ニキビの悩みは、良好な人間関係さえ妨げる!(3ページ目)

ニキビがある人は、円滑な人間関係に支障をきたし、コミュニケーションも良好に進まないというデータがあります。また、ニキビが出来てもホームケアなどに頼り、「ニキビは皮膚科で治療するもの」という概念はまだまだ浸透していないようです。今回は、ニキビが及ぼす精神的影響や、一般的に考えられているニキビへのイメージをお話しします。

吉田 貴子

執筆者:吉田 貴子

スキンケアガイド


正しい治療でニキビ痕は防げる!そのためにはやはり病院へ!

ニキビが治らず長引くと、そのまま痕に残るのではないか、という不安が高まってきます。
あるデータでは、皮膚科医のいる医療機関を受診した過半数は、「医師による治療を受けることで、ニキビ痕が残らない」と実感していることがわかります。この方々は、もしかすると「皮膚科受診」という高い敷居をまたいだのかも知れませんが、実際に皮膚科で治療を受けてその効果を実感しています。なおかつ「もし治療していなければニキビ痕が残っていただろう」と考えているのです。

ガイドは日頃、「もっと早く治療に取り掛かっていたら、もっと綺麗に治ったのに」と思う症例に多く出会います。そのことからも皮膚科医として、「正しい治療でニキビ痕が防げる」ということを、声を大にして言いたいのです。


皮脂の取りすぎはNG、ホームケアでは適度な保湿を! 

ニキビを気にするあまり、過剰な洗顔ばかりしていては、本当に必要な皮脂も落ちてしまい、美肌から遠のいてしまいます。以前にも「皮脂は天然の保湿剤」と記事内でお伝えしていますが、顔の中でも部分によって、皮脂の分泌量に差があります。一般的に皮脂が多いとされているTゾーンに過度な保湿は逆効果ですが、ニキビ肌の方でも適切な保湿がとても大切です。

最後に以下のデータをご覧ください。
左側のグラフは皮膚からの水分蒸散量、右側のグラフは角質の水分含有量(TEWL)を調べたものです。健常者、ニキビ患者(軽症)、ニキビ患者(中等症)でそれぞれデータを取っています。
ニキビ患者は皮膚の保湿機能が低下している(Yamamoto.A. et al.:Arch Dermatol Res, 1995, 287, 214))

ニキビ患者は皮膚の保湿機能が低下している(Yamamoto.A. et al.:Arch Dermatol Res, 1995, 287, 214))


健常者の角層の水分含有量は、ニキビ肌の人の約4倍以上もあります。しっかり保湿されているということです。そして、ニキビ患者のTEWLは、健常者の約1.5倍以上も高いという結果が出ています。

これらのデータから、ニキビがある人の皮膚は「水分が逃げやすく乾燥傾向にあり、保湿能力が低い」と言えます。この保水機能の低下はさらにニキビを形成する原因となるので、せっかく治療をしていても、保湿をしっかりしないままでは効果が出にくく、再発もしやすいと言えます。

ニキビでお悩みの方は、ぜひ、毎日の保湿も適切に行っていただきたいです。
過去の記事「ニキビのある方必見、ニキビ肌のホームケア」を参考にしてください。

ホームケアと皮膚科でのケアを上手に組み合わせて、早めにニキビを改善しましょう。交友関係や仕事関係において、新たな出会いや発展がみられるかもしれませんよ。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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