歌舞伎を見たことのない子どもも参加
今年の募集開始は5月1日、応募締切は5月22日でした。倍率はAコースが5倍、ABコースが1.3倍、ABCコースが1.5倍だったとのこと。(参加者は抽選により決定)
「体験教室」開始当初は親や祖父母が歌舞伎好きな子どもたちが多かったのですが、最近は、本人が小さいときから歌舞伎が大好きという子どもも結構いるとか。一方、家族全員歌舞伎は全く見たことがないけれど、自由研究で歌舞伎を取り上げたいという理由で参加する子もいるようです。
次第に大きな声が出るように
お稽古初日には蚊の鳴くような声しか出ない子どもも、次第に大きな声が出るようになり、猫背だったのが、見違えるように座る姿勢まで綺麗になっていくとか。毎回お稽古のはじめと終わりに正座をして挨拶するうちに、家でもきちんと挨拶ができるようになってご両親が驚いたり、お風呂で大きな声で稽古をするので兄弟までセリフを覚えてしまったという話もあるそうです。
子どもたちは、この経験を通して歌舞伎ファンになることも多いようです。また、将来歌舞伎の裏方の仕事に就きたいと言う子どもや、高校生になって歌舞伎俳優養成研修に応募してきた子どももいるということです。
伝統歌舞伎保存会にお話を伺うと「歌舞伎に親しみ、見続けてほしいのはもちろんですが、まわりの友人たちや外国の人たちへ、歌舞伎をはじめとする日本の伝統文化の良さについて語れる人になって欲しい。また、その中から、いろいろな形で歌舞伎の継承に携わる人材が男女を問わず現れてくれたらうれしい」とのことでした。
日本の伝統芸能の「歌舞伎」。ぜひこの機会に子どもに触れさせてみませんか。
なお本年度の「発表会」観覧を募集中です(締切8月10日)(入場無料)
くわしくはこちらまで。
「小学生のための歌舞伎体験教室」発表会 観覧募集中
立派に舞台をつとめました
http://www.kabuki.or.jp/fukyu/kids.html