自由が丘の「オリジンーヌ・カカオ」も、私が夏に必ずゆっくりと訪れたくなるチョコレート専門店です。
2015年夏の新作「フレシェール」
今年の夏も川口行彦シェフとお話をしたくて、そして、夏の新作や美味しいショコラが楽しみで、自由が丘へ。今年も素敵な夏の新作ケーキに出会えました。 6月末に発売されたばかりの、この夏の新作「フレシェール」です。まぶしいイエローが元気で明るい気分を運んでくれます。私はオリジンーヌ・カカオのケーキが整列しているショーケースを眺めるのが、以前から大好き。いつもケーキの形が美しく、整然と並んでいるからです。 テーブルに運ばれてくると、ホワイトチョコレートの細工がエンジェルの羽根のよう。フレッシュオレンジ、パッションフルーツがトップにあしらわれています。カットすると、ホワイトチョコレートムースの中には、オレンジのジュレ。ジュレの中にもパッションフルーツが加えられています。そしてムースの中に少し加えられた紅茶(アールグレイ)の香りが爽やか。柑橘と相性がよく、口にムースを運ぶと、ふわりとヴェルガモットの爽やかな香りがくすぐります。
ケーキと一緒に、店内のお席ではドリンクをオーダーすることができます。全てのメニューはテイクアウトも可能です。
カカオジュース
いつもメニューにあるとは限らないのですが、ファンの方はご存じですよね。「カカオジュース」です。この日はメニューにありましたので、早速オーダー。 「カカオジュース」は2003年にオリジンーヌ・カカオがオープンした、その翌年くらいからメニューになっています。チョコレートの原料である、カカオ豆の周囲にある白い果肉部分(カカオパルプとも呼ばれます)をジュースにしています。ご存じない方が殆どだと思いますが、カカオの実を割ると、中にはふわりとやわらかな白い果肉に包まれたカカオの種が入っています(写真内の画像参照)。その果肉の部分はまるでライチのようにフルーティ。それを生のまま集めてジュースにしたのがカカオジュース。
氷をいれて薄めませんので、とろりとしたテクスチャー。ライチ、洋梨、リンゴ、お花。色々なフルーツの香りがします。糖分は加えていないので、カカオが持つナチュラルな甘さだけが感じられます。
このドリンクをメニューにすることになったきっかけは、川口シェフがお店をオープンする前、カカオの産地であるベネズエラを訪れた時の出来事。現地の方が、何気なくカカオ豆のパルプをとり、水を加えてドリンクを作って出してくれたそうですが、それがとても美味しかったのだそうです。日本のお店でもいつか出したい、と考えていたものの、当時はなかなか入手が難しく、提供できるようになったのは2004年位。現在はブラジルのカカオ豆を使ったジュースを提供しています。
カカオの産地の収穫時期などにもよりますので、いつもメニューにあるかどうかわかりませんが、機会があれば召しあがってみて下さいね。川口シェフは「カカオはフルーツなんだよ」と度々お話して下さいますが、それが感じられると思います。
定番人気のケーキ「アンダルジー」は夏にもおすすめ。さわやかなレモンのクリームがミルクチョコレートのムースとマリアージュ!ボンボンショコラ「グレープフルーツ」「ジャマイカ」なども夏のおすすめです。
皆さんもオリジンーヌ・カカオでお気に入りの夏ショコラを見つけて下さいね。
DATA
オリジンーヌ・カカオ 自由が丘店
住所:東京都目黒区緑が丘2丁目25-7 ラ・クール自由が丘2F
アクセス 東急東横線、大井町線 「自由が丘」駅から徒歩5分
TEL 03-5731-5071
営業日:火曜日~日曜日10:30~19:30 月曜日定休 月曜祝日の場合には、翌火曜定休
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