2012年、ラ・メゾン・デュ・ショコラの創業35年の節目となる年に、シェフ・パティシエ・ショコラティエを務める事となったニコラ・クロワゾーシェフ。ラ・メゾン・デュ・ショコラで16年、創始者ロベール・ランクスの右腕として活躍してきたクロワゾーシェフが、今年のバレンタインシーズンに、初めて日本を訪れました。(ブティックや催事でお会いした方も多いかもしれませんね!)初来日したシェフに色々とお話を伺う事ができましたので、その内容をチョコレートファンの皆さんにご紹介します。

が、その前にまずはラ・メゾン・デュ・ショコラについて、簡単にご説明しておくことにしましょう。

ラ・メゾン・デュ・ショコラとは

1977年、創始者のロベール・ランクスが、パリ8区のフォブール・サントノレにオープンしたチョコレート専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」。創業以来36年にわたって培われた熟練の技により丹念に作られるボンボン・ドゥ・ショコラは、上品かつ洗練された味わい。世界のチョコレートファンはもとより、世界中のグルメを魅了し続けています。
ラメゾンデュショコラ 本店

パリ8区のフォブール・サントノレ225番地にある本店

現在は世界に34店舗を構え、世界的に評価されるショコラメゾンとなりましたが、ラ・メゾン・デュ・ショコラの始まりはこのブティック。1977年、パリ8区のコンサートホール「サル・プレイエル」の向かいにオープンした小さなメゾンで、当初はチョコレート作りへの挑戦と試行錯誤が繰り返されていました。店の奥の小さなアトリエの明かりは昼夜を問わず消えることがなかったそうです。

ロベール・ランクス

創始者 ロベール・ランクス


「店の向かい側にあるサル・プレイエルで、連日開催される演奏会。生み出されたひとつひとつの音符がメロディーを創作し、アンダンテやフォルテによってすばらしい物語へと誘われていく。その芸術性を自分のチョコレート創作と重ね合わせることに夢中でした。 ~創始者 ロベール・ランクス~」

「よくできたガナッシュは、口に含むと、材料として用いられるカカオの グラン・クリュひとつひとつの特徴が、表情ゆたかに伝わってきます。 ~創始者 ロベール・ランクス~」

そしてラ・メゾン・デュ・ショコラのロゴにもなっているシンボルマーク。こちらにはどんな意味があるのか、ご存知でしたか?

メタテとスギコギ

カカオ豆をひくために使われた農耕具 メタテとメトラピリ


あ、そういえばこの形!と思われた方も多いですよね。
そうです。実は、アステカ文明期にカカオ豆をひくために用いられた石材の農耕具「メタテ」(臼)と「メトラピリ」(すりこぎ)がメゾンのシンボルとなるモチーフです。創始者ロベール・ランクスの、チョコレートへの「絶えることのない真実の追求」「気高い気品」が、今も表現され続けています。

創業35年にあたる2012年にシェフ・パティシエ・ショコラティエにニコラ・クロワゾーが就任。どんなショコラをクリエイトし、どんな考えをお持ちなのでしょう?次のページからはインタビューをまじえてご紹介します。