ユネスコ無形文化遺産に登録された細川紙

2014年11月27日、埼玉県の伝統文化がユネスコの無形文化遺産に登録されました。埼玉県北西部の小川町、東秩父村周辺で約1300年前から受け継がれてきた手すき和紙の細川紙が国際的に評価されたのです。突然の報道によって細川紙の存在を初めて知った人も数多くいることでしょう。世界に誇る日本の伝統工芸の世界を肌で感じると、かけがえのない貴重な体験となります。

東秩父村和紙の里の特産品直売所で販売される細川紙

東秩父村和紙の里の特産品直売所で販売される細川紙


山間の地形を縫う清流が育てた和紙生産

細川紙の里、秩父地方は傾斜が多く水田には向かない地形のため、和紙の原料となる楮(こうぞ)の栽培が盛んに行われています。豊富な木材に加え里山を縫う槻川の清流が、和紙の製造の文化を育み続けたのです。

槻川に架かる矢岸歩道橋から眺める里山の風景

槻川に架かる矢岸歩道橋から眺める里山の風景


静かな落ち着いた佇まいの花水木通り

都心から電車を利用して細川紙の里に行く場合、東武東上線の小川町駅がキーステーションとなります。駅の正面から伸びる商店街の花水木通りには、静かで落ち着いた空気が流れています。通り沿いの観光案内所でレンタサイクルを借りると、細川紙の里巡りにとても便利です。


東武東上線の小川町駅から伸びる花水木通り

東武東上線の小川町駅から伸びる花水木通り


観光情報満載の小川町観光案内所“楽市おがわ”

観光情報満載の小川町観光案内所“楽市おがわ”


東秩父村和紙の里

観光案内所から県道11号線を自転車で西に向かえば、30分前後で東秩父村和紙の里に行くことができます。鎌倉時代末期に東秩父村を治めた大河原氏の館跡付近が和紙の里として整備されました。敷地内には秩父地方の伝統的な建築様式による8棟の木造建築が建ちます。中心施設の和紙製造所には、長い年月にわたって使われてきた手すき和紙の生産設備や道具が並べられています。職人が実演をまじえながら伝統の技法を説明してくれるばかりでなく、実際に紙すきの体験ができます。オリジナルの葉書やタペストリーなどを作れば、かけがえのない作品を手にすることになります。

手すき和紙の生産設備や道具が並ぶ和紙製造所

手すき和紙の生産設備や道具が並ぶ和紙製造所


職人が実演で製法を見せてくれる東秩父村和紙の里

職人が実演で製法を見せてくれる東秩父村和紙の里


また敷地内には、江戸時代末期の紙すき農家が移築復元されています。細川紙紙漉家屋は、無言ながらもリアルに伝統を物語っています。

和紙の里に移築された細川紙紙漉家屋

和紙の里に移築された細川紙紙漉家屋


無言ながらもリアルに物語られる細川紙の伝統

無言ながらもリアルに物語られる細川紙の伝統


【東秩父村和紙の里】
住所:埼玉県秩父郡東秩父村大字御堂441
TEL:0493-82-1468
ホームページ:http://www.washinosato.co.jp/
詳細は東秩父村和紙の里公式ホームページを確認

次のページでは、もう一つの細川紙体験施設と、小川町周辺のユニークなグルメ情報を紹介しましょう。