大学も国も留学を増やす方向へ?

留学資金はできれば給付型奨学金をゲット!

       留学資金はできれば給付型奨学金をゲット!

ついにやってくる、全留(全員留学)時代!?」というコラムでも書きましたが、現在、多くの大学が留学を促進しています。では、その費用はどのように手当てすればよいのでしょうか。

学部によっては初めから留学が単位に含まれていたり、交換留学中に留学先で取った単位も単位として算入できる大学も増えつつあります。国もグローバルな人材を育成しようと、留学に対する給付型の奨学金を充実させています。

海外留学にかかる費用は、どの国のどの大学で、どれくらいの期間、何を学ぶのかなどで大きく異なります。

自費で欧米の全寮制の大学などに入ると年間費用が400万~500万円かかると言われますが、大学の交換留学などになれば渡航費と滞在費の負担だけで済むような留学の形も増えそうです。1カ月、3カ月などの短期であればもちろん学費・滞在費は抑えられます。

まずはチェック!給付型奨学金

海外留学を検討する際にまずチェックしたいのが、給付型の奨学金制度です。給付型であれば返済しなくていいので、いくつか候補となるものをあたってみましょう。募集などは留学の時期よりだいぶ前に開始するものもあるので、よく調べておくことが大事です。

●トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム

一番の注目は、2014年度にスタートした官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」でしょう。企業の寄付を財源として作られた給付型の留学制度です。

渡航先によって月額12万~20万円の奨学金が受け取れるほか、渡航費10万~20万円や授業料実費(1年以内で上限30万円、1年超で上限60万円)も給付されます。

募集締め切り:4~10月に開始する留学の場合、前年10月
対象人数:約500人(書類審査や面接審査などで選考)

●海外留学支援制度
日本学生支援機構「海外留学支援制度」も給付型奨学金です。日本から海外へ留学する日本人学生や日本の大学へ留学する外国人留学生を支援する奨学金制度です。対象は8日以上1年以内のプログラムで、渡航先によって月額6万~10万円の奨学金が受け取れます。

個人でも申し込めますが、通常は大学が取りまとめて申し込みます。成績要件や語学力の目安も設定されています(留学先大学の主たる使用言語が英語の場合、TOEIC400点以上。TOEFLならPBT435点以上、iBT41点以上)。

募集締め切り:4月から翌3月末までに開始する留学の場合、前年10月中旬

●外国政府や自治体、民間団体の奨学金

外国政府や自治体、民間団体による給付型奨学金もあります(貸与型も混在します)。留学でどんな奨学金が利用できるかは大学の留学専用窓口で相談できるほか、日本学生支援機構が運営する「海外留学支援サイト」でも検索できます。

貸与型の奨学金も選択肢に

貸与型はあくまでも貸し出しで、いずれ返済しなくてはならない奨学金です。給付型奨学金の採用は比較的直前に決定するため、念のため貸与型も申し込みをしておくといいでしょう。

前述の通り、給付型<その他>の外国政府や自治体、民間団体による奨学金にも貸与型もあるようです。

●第二種奨学金(短期留学・海外)
日本学生支援機構では、有利子貸与型の留学用奨学金も用意しています。「第二種奨学金(海外)」「第二種奨学金(短期留学)」の2つがあります。大学の場合で月3万~12万円程度。保護者の所得制限もあります。

募集の時期なども決まっているので、早めのチェックをお忘れなく!

●国の教育ローン
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」(教育一般貸付)は、留学資金の場合は450万円まで借りられます(通常は350万円まで)。卒業するまでは利息だけの支払いにすることもできます。

親子で協力し合う

親の本音としては、「留学するなら給付型を利用して」と言いたいのではないでしょうか。親としては子ども自身が学びたいものを学ばせてやりたいところですが、「お金は何とかするから」などと見栄を張り過ぎずに、親子で協力し合うことも、今後は大事かもしれません。

保護者の老後にしわ寄せがいかないよう、教育ローンの利用は最小限にとどめたいものですね。

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