結婚のお金/新婚生活に必要なお金ってなに?

新婚生活の費用は住む場所によってどのくらい違う?

結婚にかかるお金は、結婚式や新婚旅行だけではありません。新婚生活を始めるには、引っ越し代やインテリア、家具、家電などの購入費用もかかります。平均的な費用(相場)のデータをまとめました。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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結婚後の新生活に必要な費用はどれくらい?

結婚が決まったら、結婚式や披露宴、新婚旅行のことで頭がいっぱい……というカップルも多いでしょうが、新生活のことも忘れてはいけません。2人の新たな生活が始まるわけですから、たくさんの物を準備する必要があります。新婚生活にどれくらいの費用がかかるのでしょうか?

インテリア・家具、家電製品などの新生活準備にまつわるものと、新居のための費用の2つについて、結婚情報誌「ゼクシィ」が調査した「新生活準備調査2016」のデータからみてみましょう。

新生活のための費用 平均72万円

新生活のためにかかった費用(単位 万円) (出典:ゼクシィ 新生活準備調査2016。結婚情報誌「ゼクシィ」調べ) ※1 総額の算出時に用いた各項目の平均金額を掲載しているが、これは各項目に費用が発生した人の平均額であり、各項目の平均金額の合計は、総額とは一致しない

新生活のためにかかった費用(単位 万円) (出典:ゼクシィ 新生活準備調査2016。結婚情報誌「ゼクシィ」調べ) ※1 総額の算出時に用いた各項目の平均金額を掲載しているが、これは各項目に費用が発生した人の平均額であり、各項目の平均金額の合計は、総額とは一致しない


表は、新婚カップルの新生活のためにかかった費用のデータです。全国平均は72万3,000円。費用の内訳は、インテリア・家具:40万円、家電製品:37万4,000円となっています。

地区別にみると、関西が101万4,000円と一番高額。東海が71万9,000円、首都圏が58万9,000円となります。首都圏がほかに比べて低額なのは、結婚前から一人暮らしをしている人が多いためでしょう。2人とも親と同居していなかった割合は、首都圏が33.9%、東海が20.6%、関西が25.0%。首都圏は2人とも親とは同居していなかった割合が高くなっています。

カップルのうちのどちらかが1人暮らしをしている場合は、多くの物をそのまま使うこともできます。他のカップルより少ない費用で生活が始められそうです。

インテリア・家具の平均は40万円

インテリア・家具の平均購入額は40万円ですが、購入最多層は20万円未満で34.6%を占めています。低額で抑えている人が多いようです。アイテム別に購入率をみてみると、カーテン類が一番多く82.1%。続いて、ラグ・カーペット・じゅうたんが62.7%、夫婦用の布団が57.3%となっています。これらの平均購入額は、カーテン類が4万2,000円、ラグ・カーペット・じゅうたんが1万3,000円、夫婦用の布団が4万9,000円といったところです。

家電製品 平均37万4000円

家電製品の平均購入額は37万4,000円。購入最多層は30万~40万円未満で19.8%でした。100万円以上の購入層も7.3%おり、高額購買者もいますが、必要なものだけを揃えている人が多いようですね。家電製品の中で一番多く購入されているのが冷蔵庫。74.7%が購入し、平均購入価格は13万8,000円です。続いて照明器具は66.5%が購入しており、平均3万2,000円。洗濯機は57.4%の購入で平均9万3,000円でした。

マイホーム派は物件の3割を用意したい

新生活の必要な費用として、新居にかかるものをみてみましょう。新居の形態ですが、1番多いのが賃貸住宅で74.1%。続いて、マイホーム購入が8.9%です。その他は社宅、どちらかが以前に住んでいたところ等です。マイホーム購入派を見ると、頭金の平均は220万2,000円、購入額の平均は3934万9,000円となっています。平均データだけを見ると、頭金が購入価格の5.6%ほど。これは、かなり頭金が少ない状態です。

マイホーム派は、住宅ローンの頭金や諸経費などで多くのお金が必要となります。本来であれば、物件価格の3割は購入時に用意したいところです。住宅ローンの返済計画をしっかりと練っておきたいですね。

賃貸住宅への入居では敷金・礼金の平均は18万2,000円

新居にかかる費用(単位 万円) (出典:ゼクシィ 新生活準備調査2016。結婚情報誌「ゼクシィ」調べ) 調査対象は、敷金・礼金、家賃は社宅以外の賃貸住宅居住者、引越し費用は引越し業者利用者。

新居にかかる費用(単位 万円) (出典:ゼクシィ 新生活準備調査2016。結婚情報誌「ゼクシィ」調べ) 調査対象は、敷金・礼金、家賃は社宅以外の賃貸住宅居住者、引越し費用は引越し業者利用者。


表は、社宅以外の賃貸住宅に入居した人の賃貸費用のうち敷金・礼金および1カ月分の家賃、引っ越し業者を利用した人の引っ越しにかかった費用です。敷金・礼金の平均は18万2,000円。地域別にみると、首都圏が19万6,000円、関西が18万9,000円となっており、東海が11万9,000円。東海は負担が少なくすんでいます。新居の地域事情をよく調査して準備したいものですね。また、引っ越し費用の平均は6万4,000円です。

52%が親からの援助を受けている

新生活にかかるお金ですが、親や親族からの援助も多く見受けられます。例えば、インテリア・家具、家電製品の購入費用に対して親・親族からの援助があった人は52%。また、新居の購入や賃貸費用として援助があった人は18%となっています。

大半のカップルが、親などから新生活の援助を受けていることがわかります。ちなみに、金額の平均は172万6,000円!金額の多さにびっくりしますが、55.9%の人は100万円未満の援助です。ただ、1000万円以上も4.6%おり、この高額な層が平均額をアップさせている様子。一般的な家庭の援助は100万円未満と見ておきましょう。

新婚カップルの新生活へ準備するお金は、まずは自分達がどれだけの物が必要で、どこに住むかによって大きく変わっていきます。これらの平均データをもとに、身の丈に応じた生活準備をしたいものです。

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