ミュージカル/ミュージカル・スペシャルインタビュー

良知真次、七色の表現者【気になる新星vol.13】(5ページ目)

日中合作『陰陽師』や『ライムライト』等、多彩な作品で存在感を放つ良知真次さん。近く『宝塚BOYS』『ドリアン・グレイの肖像』に出演、着実にキャリアを築いている彼の原動力、そして目標とは? 2018年&2015年のインタビューをお届けします!

松島 まり乃

執筆者:松島 まり乃

ミュージカルガイド

 

引き出しをさらに増やし、
観客に「好きな色」を決めてもらえる表現者に

『シャーロックホームズ2undefinedブラッディ・ゲーム~』撮影:難波亮

『シャーロックホームズ2 ブラッディ・ゲーム~』撮影:難波亮

――迷われた先にあった「ミュージカル俳優」という道。現在はどうとらえていらっしゃいますか?

「この道を選んで絶対に良かったという確信があります。ミュージカルにもいろんなジャンルがあって、ブロードウェイ・ミュージカルからウィーン・ミュージカル、韓国ミュージカルに2,5次元といろいろやらせていただいていますが、それぞれ世界観も違うし、音楽のテイストも異なります。芝居がメインのミュージカルもあれば歌だけの作品も、ダンスがメインのものもありますよね。ジャニーズJrに入った時は踊りがメインだった僕が、最近では、『シャーロックホームズ2』『スリル・ミー』そして今回の『ライムライト』と、まったく踊りがないところでキャスティングしていただいています。

でも実は踊ってない時こそ踊りの勉強になるんですよね。芝居の気持ちだったり、歌を歌うことに集中することで、その経験が次の現場で踊るときに活きてくる。視野や世界観が広がることで、“こういう感じで踊ってみたいな”という発想につながるし、振付の仕事もやらせてもらってるので、役者さんやアーティストにうまく伝えやすくもなります。(場数を踏むことで)“演出家はこういう意図で言ってるんだな”“脚本家さんはこうしたいんだな”というのが早くつかめるようにもなってきました。

ミュージカルって、歌はアーティストさんと同じくらい歌えないといけないし、ダンスはダンサーさんと同じくらい踊れないといけない、芝居は役者なんでできて当たり前ですよね。ものすごくハードルの高い世界だから、身体つくりを含めて日々の訓練が大切だと思います。でもその積み重ねで、一つの道が二つになったり四つになったりとチャンスが広がっていきます。今は日々、“今あるこの仕事がラストチャンスだと思って一生懸命にやることに、間違いはない”と思うようにしています。実際、それが自分にとっていい方向に行っていると感じています」

――11月には『ダンス オブ ヴァンパイア』にアルフレート役で出演されますね。
『ダンス オブ ヴァンパイア』アルフレート

『ダンス オブ ヴァンパイア』アルフレート

「再演を重ねている作品で、すごく楽しみにしてくださってる方も多いですし、アルフレート役として泉見洋平さんや浦井健治くんがやってきたものを裏切らないように、自分なりのアルフレートを演じたいなと思ってます。僕は帝国劇場に立つのが『SHOCK』以来、15年ぶりなんです。『ダンス オブ~』は11月公演ですが、『SHOCK』も11月でした。ちょうど15年目という節目の年に同じ舞台に立てるのも運命かなと思います。幸せですし、そこに挑戦できるのはものすごくうれしいですね」

――今後について、どんなビジョンをお持ちでしょうか?

「一言では難しいんですけど、いろんなジャンルをやらせていただくなかで、視野が広がってきているので、様々な良知真次をいろんな色、角度でお見せできたらと思います。いい意味で期待を裏切って、「こうくるだろうな」と思ってたら「そっちで来たか」というような見せかたもしたいですね。いろんな引き出しをもっているほど、作品を通して多くの色を出していけると思うので、一つと決めずにやっていきたいです。俳優に限らず、振付や映像の監督の仕事で視野が広がったりもしているので、様々な角度から作っていったり演じていったりして、いろんな色の良知真次の中から、お客様に好きな色を決めていただけたら嬉しいですね。自分から“僕は何色”と提示するのではなく、そういう役者になりたいと思っています」

*****
アイドルの世界からミュージカルの世界へ。性質の異なる競争社会で地道に経験を重ね、それが大輪の花となりつつある良知さん。そのご苦労、苦悩は言葉にされている以上のものと思われますが、インタビューの間ずっと輝きを失わない、澄んだ瞳が印象的でした。近年はエネルギッシュな役が続いていた彼ですが、“純粋さ”を具現化したような今回のネヴィル役は、本質的に良知さんにぴったりなのでは。ぜひ劇場で、お確かめください!

*公演情報*ライムライト』7月5~15日=シアタークリエ
*次頁で『ライムライト』観劇レポートをお届けします!

 

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