ツボ・経絡

外反母趾セルフチェック&改善・予防に役立つツボ(2ページ目)

女性では悩むことの多い外反母趾。悪化すると歩くのもままならなくなるなどするため、早めに予防したいものです。今回はその原因やセルフチェック方法を踏まえ、ツボによる症状の改善や予防についてご紹介していきます。

山木 伸允

執筆者:山木 伸允

鍼灸マッサージ師 / 鍼灸療法・ツボガイド

外反母趾の改善に効くツボ

外反母趾が発生する原因は様々であることはお伝えしましたが、変形に伴い足指の間にある筋肉が衰え、柔軟性を失うことが直接的な原因となっていることがほとんどです。ご自身が外反母趾であると思われる方は、ぜひ足指の間を上から押してみて下さい。固い感じや、痛みがあるのではないでしょうか。

特に親指と人差し指の間に痛みがある方は外反母趾の傾向が強いと考えられます。扁平足や内反小趾の方の場合は中指と薬指の間に痛みがあったり、全ての指の間に痛みがある方も多いのではないでしょうか。

足指の間には虫様筋という足指を動かすための筋肉があります。これらの筋肉が幅の狭い靴によって圧迫されてしまい、筋の柔軟性が低下してしまいます。

また、外反母趾では足の裏側にあり、親指の付け根から足裏側中央部に向かう短母趾屈筋(たんぼしくっきん)という筋肉と、同様に足の裏側にあり、親指の付け根から小指側に向かう母趾内転筋(ぼしないてんきん)という筋肉が強く働いてしまう事が分かっています。外反母趾の方ではこの辺りを押すと強い痛みを感じる場合があります。

■行間(こうかん)
足の親指と人差し指の間にある行間

足の親指と人差し指の間にある行間

行間は足の親指と人差し指の間にあるツボで、虫様筋の上に存在しています。こちらの経穴をゆっくりマッサージすることで筋の血流を回復し、柔軟性を改善することで圧迫されてしまった指の間を拡げていきます。


 
■湧泉(ゆうせん)
外反母趾の改善に有効な湧泉

外反母趾の改善に有効な湧泉

湧泉は短母趾屈筋と母趾内転筋の間に存在するツボです。強く働き過ぎてしまうこの二つの筋を緩めることで、親指が外側に引っ張られることを防ぎます。

痛みが強い場合は医療機関での診察を受けることはもちろんですが、併せてツボを利用した予防方法も試されてはいかがでしょうか。

 
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