外反母趾の症状と原因
外反母趾の改善に効果的なツボは?
もともと一日中靴を履く文化がなかった日本ではあまり見られなかった外反母趾ですが、戦後の日本文化の欧米化に伴い、靴を履く生活習慣が当たり前となった近年では非常に一般的な症状となっています。
特に横幅の狭い靴を履くと親指が人差し指側に強く圧迫され、外反母趾の直接的な原因となります。また、同時に小指が親指側に圧迫される、内反小趾(ないはんしょうし)という症状も併発する場合があります。
他の原因として、足の中にある足指を動かすための細かい筋肉が衰えることにより、体重を支える足のアーチが低下し、結果として親指周囲の靱帯が緩んでしまう事も挙げられます。足の中にある細かい筋肉の衰えは外反母趾だけでなく扁平足の原因にもなり、これら双方の問題を抱える方も多くいらっしゃいます。
女性に多い外反母趾。遺伝の影響も
その他にもいくつか原因が考えられており、ニューギニアで生活する靴を履く習慣のない民族において、女性の外反母趾が男性よりも有意に多く見られることから、女性ホルモンの関係が原因で骨の変形が発生することなども考えられています。また、中国人女性を対象にした調査ではハイヒールを履く習慣よりも遺伝による影響の方が大きい事を報告しています。
外反母趾セルフチェック
症状の進行程度を判断する基準としては以下が簡易に行うことが可能です。ご自身の足が気になる方はぜひチェックされてみて下さい。- 可逆期(代償期):親指の外反が、靴を脱ぐ、マッサージした場合にもとに戻る状態
- 拘縮期(非代償期):関節の炎症等が起こり靭帯などが固まってもとに戻らない状態
- 進行期(悪期):外反が自然に進行し、立っているだけでより外に曲がって行く状態
- 終末期:親指が他の指に重なり、親指の関節が脱臼したような状態
一般的な対処方法としては、ヒールがなく幅の広い靴を着用する、足指周囲の筋肉のストレッチングやエクササイズを習慣的に行うことなどが挙げられます。また、普段履くことが多い靴にインソールを挿入するなども有効である場合があります。
こうした基礎知識を踏まえ、外反母趾の症状を軽減・予防可能なツボについてご紹介していきます。