25000人の期待に応える豪速球!BABYMETAL幕張公演
Facebookに「○年前の今日の投稿」を見る機能があるんですが、最近それを見て3年前の6月にBABYMETALを生で見たことを思い出しました。2012年6月23日にZepp Tokyoで行われた、タワーレコードのイベント『POP'n アイドル』。そのトップバッターとしてBABYMETALは登場。その曲の良さや3人のパフォーマンスはもちろんのこと、こちらを威圧するように並べられた10基以上のマーシャルのスピーカーに骨バンド(エアバンド)といったビジュアルも含めたライブの楽しさに「このグループはちゃんと追いかけたいなあ」と思った記憶があります。ただそこからBABYMETALは破竹の勢いで進軍を始め、なんとか国内ワンマンまでは追えても2014年には海外公演がメインとなり、さすがに追い切れなくなりましたが……。日本では昨年発売された1stアルバム『BABYMETAL』は今年に入りボーナストラック入りでUS盤・EU盤が海外レーベルより発売された。
今回は「場内すべてモッシュピット(BABYMETAL流にいえばMOSH’SH PIT)」ということで、同じフラットなフロアに立つ25000人が一斉に拳…ではなくキツネサインを上げる光景は強烈なインパクト。その中央に位置するステージ上ではSU-METALの存在感、いや軽々しく使うものではないですが、あえて言えばその「カリスマ性」の高まりが前以上に強烈なものになっていました。圧倒的なボーカルは安定感を増し、スクリーン越しに見せる強い視線、時に見せる儚げな表情。世界を回る覚悟をしてきた者だけの気迫、そして世界を見てきた者だけにしかない強さが、もともと凛とした彼女の佇まいをより強靭なものに。
またこの日披露された新曲は、アルバム発売以降の『Road of Resistance』『あわだまフィーバー』に比べて最もポップで振り付けも愛らしいもので、また世界中から「踊ってみた」動画が投稿されるのが想像できる1曲。ともかく25000人の観客とBABYMETALの3人のぶつかり合いのようなケレン味なしのステージは、海外遠征を経てさらにパワーアップした3人を見せつけられました。
そしてライブを振り返ってみて、少し気になったのがこの「ケレン味なし」という部分です。