夏休みの自由研究を切手で?!
前回の記事では、切手と女性の新しい切手との関わりをみてきましたが、今回は子どもと切手についてです。夏休みになると、お約束のように出される夏の自由研究。小学生のお子さまがいるご家庭であれば、ふだんの学校での勉強から少し離れて、親子で夏休みにしかできない貴重な体験をしたいとお考えの方も多いことでしょう。もしお子さまが現在小学生であれば、ぜひオススメしたい、切手を使った「自由研究イベント」があります。それが「ゆうびんde自由研究・作品コンテスト」です。
ゆうびんde自由研究・作品コンテスト
「ゆうびんde自由研究・作品コンテスト」は2012年夏から毎年行われている全国規模の「自由研究のコンテスト」です。現在、日本最大の切手収集家団体である(公財)日本郵趣協会と、文部科学省、郵便局(日本郵便株式会社)、読売KODOMO新聞などがタイアップして開催されていて、2014年には全国から215の応募作品がありました。2015年の「ゆうびんde自由研究・作品コンテスト」の概要と発表会の日程は次のとおりです。
- 出品:小学生ならどなたでも参加できます(応募申込2015年7月31日(金)当日消印締切)
- 作品搬入:2015年7月1日(水)~8月8日(土)
- 会期:2015年8月19日(水)~8月23日(日) 午前10時30分~午後5時
- 会場:切手の博物館3階 スペース1・2 〒171-0031 東京都豊島区目白1-4-23 JR山手線・目白駅徒歩3分 JR山手線、東京メトロ東西線、西武新宿線・高田馬場駅徒歩7分
「切手」と「風景印」の2つの部門
「ゆうびんde自由研究・作品コンテスト」には部門が2つあります。切手を使って調べ物を行い、わかりやすくまとめて発表を行う「切手部門」と、もう1つは地域の特色を楽しく紹介する風景スタンプのデザインを制作する「風景印部門」です。「切手部門」について
切手部門は、A4の大きさの用紙(画用紙などの厚手の紙)に、切手を貼り付け、図鑑や事典、インターネットなどで調べたことを書いて発表するものです。調べたことはペンなどで手書きしてもよいですし、パソコンなどで印刷しても大丈夫です。切手の入手や選び方だけでなく、人に分かりやすく伝えるための展示の作り込みや、レイアウトの美しさなども大切なポイントです。A4の用紙にまとめた研究内容は、最後にA4サイズのクリアポケットに収めて提出します。クリアポケットは専門の文具店で売られている高級品もありますが、100円ショップなどで売られているもので充分だと思います。
また、内容が特に優秀な作品については、いくつかの特別賞が授与されます。初回の2012年には、新潟県の見附市の小学生・中学生の方が多数参加して優秀な成績を収めたことが市の広報サイトに掲載されているので、参考までに紹介しておきたいと思います。
次のページでは、もう1つの部門である「風景印部門」について解説してみたいと思います。