ペニーブラックについて

前回の記事までは切手に関するスポットや催事を扱ってきました。今回の記事からは、切手収集する上で知っておきたい用語や事柄について深掘りしていきたいと思います。

今回の記事は、世界最初の切手ペニーブラックを取り上げたいと思います。ペニーブラックは1840年5月1日にイギリスで発行された、世界で最も広く愛されている切手であり、収集家ならばぜひ一度は入手したいと思う「永遠のヒロイン」のような切手です。最も古い切手ですから、高価なものかといえば、そうでもありません。未使用だと30万円以上の高価な切手ですが、使用済は2万円強で良いものが買えますし、運がよければ数千円から入手することも可能です。そんなちょっとその気になれば手が届く感じも、ペニーブラックの魅力なのかもしれません。
ペニーブラックの未使用

ペニーブラックの未使用(第3版・第6版)

ペニーブラックに関する素朴な疑問

非常によく知られたペニーブラックですが、どれくらいのことをご存じでしょうか。
  • 「郵便切手の父」ローランド・ヒルって何をした人なの?
  • ペニーブラックに、裏糊や透かしはあるの?
  • ヴィクトリア女王の図案はどのように選ばれたの?
  • ペニーブラックを製造した印刷会社の名前は?
  • 1ペニーという額面になった理由は?
  • なぜペニーブラックの消印に赤や黒があるのか?
おそらくイギリス切手の専門家でもないかぎり、よどみなく答えられる人は少ないと思います。ここではこれらの答えを順に見ていきながら、ペニーブラックの知られざる素顔や発行された歴史的背景などを紹介していきます。
ローランド・ヒルの切手

「郵便切手の父」ローランド・ヒルとペニーブラック(イギリス・1995年)

次のページでは、ペニーブラックが生まれてきた歴史的背景について説明したいと思います。