最近話題の切手女子とは

前回の記事では世界最初の切手ペニーブラックを取り上げましたが、今回の記事では、最近何かと話題の「切手女子」について取り上げてみたいと思います。
赤いディスプレイ

切手女子は既存の切手や小物を上手に組み合わせて、新しい世界観を作り出すのが上手!

2004年、2005年頃だったでしょうか。これまで男性中心の趣味だった切手収集ですが、それを楽しむ女性が増えてきたと言われ始め、「切手女子」と呼ばれるようになりました。切手女子は、切手との新しい「付き合い方」を開いた点で画期的でした。従来の切手収集家と決定的に違う点は次のとおりだと考えられます。
  • 新しく郵便局で発行された切手を収集するのと同時に、使って楽しむことも重視する。
  • 世界のかわいいデザインの切手をレトロな香りのするアートとして鑑賞する。
  • 外国郵政が郵便局で販売する文具・ステーショナリー類を雑貨として楽しむ。

切手女子の持つ独創性

たとえば男性だと、切手を集めるからには完揃いを目指さなくてはならないとか、切手を収集するには歴史的な背景を知らなければならないとか、切手はしっかりと整理して分類しなければコレクションとは呼べないとか、あれこれ考えてしまいがちです。ところが切手女子はそんな発想をいったん切り捨ててしまい、まず目の前にある切手をよく見て、独創的な発想力で楽しもうとするところがあります。
おとめーる

おとめーる協会「あいらぶ郵展」の記念カバー。消印も乙女になっている。

ここに示す、おとめーる協会のカバーにしても、消印やイラストなど、さまざまなアイデアがキラリと光り、センスがあふれていると思いませんか?

元祖切手女子?「切手と遊ぶ女性友の会」

女性と切手の新しい関わりという点まで広げて考えると、財団法人日本郵趣協会(当時)で活動する数名の女性切手収集家を中心に始めた「切手と遊ぶ女性友の会」抜きには語れないと思います。女性の感性で気軽に切手を楽しもうとする趣旨に共感する女性の収集家や、指南役のベテラン収集家(男性)などが協力し合いながら、1999年8月に同会を結成しました。
切手と遊ぶ女性友の会切手展の小型印

切手と遊ぶ女性友の会切手展の小型印(2003年)

「切手と遊ぶ女性友の会」の立ち上げと同時に、「女性のための郵趣会報」として「How are 郵」(季刊)も創刊しました。創刊号の巻頭には、野田聖子郵政大臣(当時)もお祝いのメッセージを寄せています。なお、「How are 郵」は2014年10月に通刊60号を迎え、現時点(2015年5月)でも刊行が続いています。
How are 郵

機関紙「How are 郵」の創刊号(1999年8月)の表紙。

次のページでは、切手女子に関連する本をいくつか紹介していきたいと思います。