確かに簡単に、自然に光る!

ハイシャインポリッシュ VS トラディショナルワックス

向かって左が従来のハイシャインポリッシュ、右が新発売のトラディショナルワックスを用いた後です。光源のボケ方でお解りかと思いますが、後者の方が若干柔らかなニュアンスの光沢に仕上がります。

シューケア初心者でも鏡面磨きが上手くできると話題になっている、この春出たM.モゥブレイ・トラディショナルワックス(以下「トラディショナルワックス」と記します)。これまでのものとは実際何が違うのか、気になる読者も多いと思います。と言うことで、販売元のR&Dの従来からの定番である油性ワックス=M.モゥブレィ・ハイシャインポリッシュ(以下「ハイシャインポリッシュ」と記します)と、実際に鏡面磨きをしながら色々と比較してみましたよ。

1.匂い
従来からある「ハイシャインポリッシュ」は、例えばKIWIの油性ワックスのような石油的な臭いはせず、柑橘系の爽やかな香りが特徴です。一方、「トラディショナルワックス」はビーズワックス主体と明らかに解る、文字通り甘い蜜の香り。効能には直接関わりませんが、これは好みが分かれるのではないでしょうか?

2.ワックス自体の感触
これは「トラディショナルワックス」の方が明らかに柔らかさ・ユルさを感じます。「ハイシャインポリッシュ」は融点がやや高めな植物性のカルナバ蝋主体の油性ワックスであるのに対し、「トラディショナルワックス」の主成分は動物性のビーズワックス(蜜蝋)で、それより融点が低いことも影響しているのかもしれません。

3.革への浸透度・時間
「ハイシャインポリッシュ」はやや粘り気を感じつつ伸びて行くのに対し、「トラディショナルワックス」はそれに比べ革の表面に引っかからず=ダマになり難く、比較的サラサラと伸びる感触です。そしてこちらの方が革の表面が均質になり易く、光り始める時間が圧倒的に短い! 光沢が出始めるのに前者が7・8分程度掛かるのに対し、後者ではそれこそ3・4分程度と短時間で済みます。

4.仕上げた後の革の質感
これも蝋分の主成分の違いが影響しているのでしょうか、「ハイシャインポリッシュ」はパキッと硬質な光沢になり、アッパーの革の表面をよりカバーした印象の強い仕上がりとなります。対照的に「トラディショナルワックス」の光沢はそれより自然で透明感があるのが特徴で、鏡面磨きしない箇所との光沢のギャップはより少なく仕上がります。また、色付きのものに関しては、後者の方が発色は穏やかに仕上がります。

5.総論
確かに鏡面磨きに掛かる時間が圧倒的に短く、また失敗してしまう確率も遥かに低そうです。これなら単に失敗するのが怖かったり、或いはそれを施していない部分との「輝きの差」が出る故に、今まで鏡面磨きを敬遠していた方にもお勧めです! ただし塗膜を長期間キープする力は「ハイシャインポリッシュ」に比べ、「トラディショナルワックス」の方が僅かに劣るかも? とは言えその分、革には優しいとも言えそうです。

いずれにせよ、キャラクターの異なる油性ワックスを同じ会社から出してくれるなんて、日本のシューケアも結構充実して来たなぁと実感します。価格はこれまでのものより高いですが、その価格以上の性能を有した製品だと思いますよ!


【商品案内】
M.モゥブレイ・トラディショナルワックス
税込価格:1620円
用量:100ml
色:7色(ニュートラル、ブラック、ダークタン、ミッドタン、ライトタン、バーガンディ、ネイビー)
原産国:フランス
お問い合わせ先:R&D
TEL:03-3847-2255


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