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巨人から移籍の日ハム矢野、お立ち台で見せた涙のワケ(2ページ目)

巨人から日本ハムへ移籍した矢野謙次外野手。移籍後の初スタメンで、いきなり猛打賞デビューを飾った矢野は、新チームでの初のお立ち台で涙を見せた。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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初のお立ち台で「ファイターズ最高!」と絶叫

矢野は12日のDeNA戦で、監督の言う通り、いきなり“6番・DH”でスタメン起用された。意気に感じないわけはない。ためこんでいたものを吐き出すように、サヨナラ勝ちを呼び込む左越え二塁打を含む3二塁打と猛打賞デビューを飾り、新チームでの初のお立ち台に立ったのだ。

そのお立ち台では、「ファイターズ最高!」とマイクの音が割れるほど絶叫し、札幌ドームを埋めたファンから大歓声を浴びた(ちなみにこの「ファイターズ最高!」はTシャツになり売り出された)。

そして、中1日の14日のDeNA戦にも“6番・DH”でスタメン出場した矢野は、四球、死球の後の第3打席、相手が右腕・平田でも代打を送られることはなく、「マジで気合が入りました」と逆転決勝となる移籍後初ホーマー(3ラン)を左翼へ放ったのである。

矢野の本塁打は2013年8月22日のヤクルト戦以来。勝利打点付きの1発は2012年10月7日のDeNA戦以来で、逆転の場面で打ったのは2007年5月31日のソフトバンク戦以来8年ぶり2本目だ。「1発で北海道のファンの心をわしづかみにしたのだからすごい。ケンジ、良かったなぁと思った」と栗山監督は我がことのように喜んだ。そして矢野は、中1日で2度目のお立ち台で、またも「ファイターズ最高!」と叫んだ。

まだ34歳。矢野が新天地で失われた時を取り戻す時間はたっぷりある。
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