最速157キロ、4者連続三振、圧巻の投球

undefined

 

日本ハムの大谷翔平投手(21)が2月10日(日本時間11日)、圧巻の米国デビューを飾った。米アリゾナ州ピオリアのピオリアスポーツコンプレックスで行われた韓国ロッテとの練習試合で実戦初登板。メジャー全30球団、約70人のスカウトらが見守る中、最速157キロのストレートを軸に4者連続三振を奪うなど2回を1安打無失点に抑えた。

初回二死から右前打を浴びると、一気にギアを上げた。韓国ロッテの4番打者チェ・ジュンソクをフォークで追い込むと、最後が154キロのストレートで空振り三振に仕留めた。二回は3者連続三振。4者連続三振のフィニッシュとなった25球は、圧巻としか言いようがなかった。

「いい緊張感で投げられた。100%(相手が)真っすぐに(ヤマを)張る中で、ファウルも空振りも取れた。いい1日になりました」

今季初登板にしては満足な内容で、自然と笑みがこぼれた。

メジャーが求めるのは「投手・大谷」か

8日(同9日)、今季初の対外試合となる韓国ロッテとの練習試合に「3番・DH」で出場した打者・大谷は、第1打席で左前打を放った。2打席目は一ゴロで交代したが、バックネット裏には、ジャイアンツ、カブス、ブルワーズ、マリナーズ、ツインズ、マーリンズなど今キャンプ最多となる13球団、20人以上のスカウトが熱視線を送った。ところが、この日のスタンドにはメジャー全30球団、70人以上のスカウトらが陣取った。その中に、カブスはエプスタイン球団社長にホイヤーGМ、レッズはジョケッティ球団社長、ブルワーズはメルビン球団社長、レンジャーズはダニエルズ球団社長兼GМ、パドレスはプレラーGМと球団幹部が直々に訪れた。この時期としては異例な光景で、それだけ「投手・大谷」への期待の大きさを物語る。

ジャイアンツのスカウトであるジョン・コックス氏は「1人も塁に出したくないという負けず嫌いな性格がよくわかる。打撃でもいい素材だが、今の投球を継続するなら投手としてみてみたい」と言い、ロイヤルズのメディーナGМ特別補佐は「70%ぐらいだろうけど、すでにどんな投手より上。世界のベストピッチャーの1人。投手として欲しい」と言い切った。また、ナショナルズのロバートソンGМ特別補佐も「投球を初めて見たが、素晴らしい投手であるの間違いない」と大絶賛で、いずれにしても「投手・大谷」が求められ、「投手・大谷」の評価がまた上がった。

当の本人は、現時点でどう思っているのか。登板後のMLB公式サイトのインタビューでこう答えている。「もし自分を獲得したいというチームが投手としての役割を自分に期待しているのであれば、僕は投手としてやっていきます。打者として期待するのであれば、打者で。僕次第というわけではないです」と入団する球団の要望次第で進む道を決める考えを示している。

ポスティング制度を利用してのメジャー挑戦がまだ先の話とするならば、大谷の「二刀流」はまだまだ見られそうだ。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。