今シーズン開幕前、巨人堀内監督は『試合時間短縮のための禁止事項6か条』を選手に徹底させ、試合時間を3時間以内にするとの方針を掲げた。さらに、「試合時間が3時間を超えたら帰る」とまで言い切った堀内監督だが、果たしてその公約は守られたのだろうか。日本プロ野球の長時間ゲーム化の実態を、データを交えて検証する。

堀内監督の『マニフェスト』達成度

巨人堀内監督が開幕前に発表した、『試合時間短縮のための禁止事項6か条』の内容はこうだ。「1.選手が打席に入る際のテーマソングを短くする」「2.場内アナウンスを早める」「3.ホームランを打った選手のベンチ前での出迎え禁止」「4.バッターは早く打席に入る」「5.攻守交代の際には7割の力でダッシュする」「6.ピッチャーは早く投球体勢に入る」。そして堀内は、「試合時間が3時間を超えたら帰る」とまで言い切った。その結果、試合時間が短縮されたかと言えば、全くそうはならなかったのである。その惨憺たる結果をデータで紹介しよう。

6月17日時点で60試合を消化した巨人だが、そのうち試合時間が3時間以内で収まったのはわずか13試合で、勝率で言うと2割1分7厘。すなわち、堀内巨人はその約8割が3時間超のゲームだったのだ。開幕当初こそ、8試合を五分で乗り切ったものの、10試合目に今季セ・リーグ最長時間試合の5時間16分を記録する。そこから後はもうだめで、3時間ゲーム達成度の勝率は2割~2割5分をいったりきたりしているのである。つまり堀内監督は、ほぼ8割近くの試合で、ゲーム終了を待たずに早退してしまったのだ(実際にはそんなことはなかった-これも公約違反だ)。

長時間ゲームの弊害

もっとも試合の長時間化は、巨人に限ったことではない。日本プロ野球は全球団ともそうで、特にパ・リーグが酷い。5回終了時点で0対0とか1対1の試合に、2時間近くも費やしていることもしばしばだ。とにかく1プレー1プレーが間延びしており、投球間隔も無闇に長い。攻守交代もモタモタしている。これらのスピード感のなさは、明らかにスポーツとしては致命的であろう。さらには、TV中継の際の放送枠の問題がある。特に民放で中継する巨人の場合は、ゲームが3時間20分を超えると試合終了まで中継できないのだ。ただでさえコマーシャルが多く、また試合開始からの中継がない上に、試合が最後まで見られないとなったら、いったい何のためのスポーツ中継だ、ということになってしまうのである。ここで今シーズンのチーム別平均試合時間データを見てもらおう。