馬に乗ってみよう。蝶を舞わせてみよう
実際に舞台で使われている馬に乗ることができます。この他、春興鏡獅子などでひらひら舞う蝶を、自分の手で舞わせることも。馬に乗って記念写真はいかが?
仮名手本忠臣蔵山崎街道で出てくる猪は、この中で人間がどうなっているのか?と思っていた方は多いはず。ちゃんと図解されています。また、動物の音を出すしかけも展示されています。
舟やかごに乗ってみよう
擬音効果を出す小道具たち
雨うちわを振れば、「パラパラパラ」。櫓の音を出す木は動かすと「ギーコ、ギーコ」。波ざるをゆらせば、「ザザーン、ザザーン」。
舟に乗っている気分は満点です。
ザザザーン。波の音を再現!
ゆらゆら揺れる舟に乗る。背景画も本格的
あっという間に、江戸時代の鈴ヶ森の海のたもとにタイムスリップです。
歌舞伎Q&A
子どもにもわかりやすく歌舞伎に関するQ&Aがまとめられているので、ちょっと歌舞伎に興味を持った子どもが、さらに深く興味を持ったときに感じる疑問にもさっと答えてくれます。夏休みの自由研究にもおすすめですよ。基本のキを教えてくれるQ&A
花道を歩いたり、舞台に立ったり
花道、舞台が設えてあり、靴を脱いで上がることができます。烏帽子、扇、鉢巻、薙刀、手雪洞といった小道具を持って花道を歩いたり、揚幕をくぐって舞台に登場したり。もちろん撮影OKなので記念になりますよ♪華やかな舞台そのままに
鉢巻を巻き、手雪洞を持っていざいざ~!
役者が花道へ出てくるときには、シャリーンと音がしますね。あれは、カーテンレールのような金属製のわっかが二つほど余計に入っており、それで勢いよく開けるとシャリーンと鳴るのだといったことがよくわかります。
本当に使われていた揚幕をくぐって花道へ
この揚幕は、建替え前の歌舞伎座で実際に使われていたもの。昔の役者がなつかしいお年寄りなら「ああ、この揚幕の後ろで○○は出を待っていたのね」なんて、涙してくれるかもしれません。
黒御簾の中にも忘れずに入ってみましょう。中で鳴物を自由に鳴らすことができます。
どの楽器はどういう時にならすのか、説明もあり
和楽器に触れる機会はなかなかないので、うれしいですね。 実際に歌舞伎の舞台を観たときに、「ああ、あそこで鳴り物を鳴らしているんだなあ」と納得できますよ。
子どもだけではありません。大人でも「あそこ、どうなっているのかな?」「あの中には何があるんだろう?」と不思議に思うこと、歌舞伎の舞台を観ていてもいっぱいあったはず。 ちょっと覗いて楽しい。さらに一歩足を踏み入れて、歌舞伎の世界の一員になれ ることがまたうれしい、歌舞伎座ギャラリーの展示です。
お年寄りは、真ん中のスペースに椅子があるので、そこに座って映像を見て楽しむのもよろしいと思います。スタッフがとても丁寧で、わからないことはいろいろ教えてくれます。
写真撮影は全面的に自由。馬に乗って、舟に揺られて、花道でポーズ、定式幕をあけるトリックアート写真など、思い思いに撮ることができますし、スタッフも快く撮影に協力してくれます。
さらに、観覧室コースを選ぶと、歌舞伎上映中であれば、3分間歌舞伎座で上演している様子を眺めることができます。ちょっと雰囲気を味わえますよ。
6人入れば満員の個室から、こっそり覗く3分間のライブ歌舞伎
親子で歌舞伎を楽しんで欲しい
入口にある撮影ポイントもお忘れなく!
「歌舞伎は堅苦しいものではありません。ここは小さなお子さんでも楽しめるところ。『歌舞伎座ギャラリーでパパやママと楽しい時間を過ごした。歌舞伎で遊んだ』。そんな楽しい記憶が少しでも子どもたちの心の中に残れば、いつか歌舞伎を観に来てくれるのではないかと思います」とのこと。
ギャラリーを出たら、屋上庭園で深呼吸。
五右衛門階段を降りれば、「おお、今歌舞伎座の屋根の上にいるのだな」と感慨ひとしお。階段を下りきって4階に入ると在りし日の名優たちの写真がずらりと並びます。子どもと行ってもウケないかもしれませんが、おばあちゃまと行ったら「あら、なつかしいわあ」と喜ばれるかも。ただし、階段を下りていかなければいけないので、足の悪いお年寄りやベビーカーの方には不向きです。
子どもといっしょに。
お年寄りと。
外国人観光客を招待して。
ぜひ一歩、歌舞伎を楽しむ世界に足を踏み入れてみてください。
<歌舞伎座ギャラリー>
●住所:東京都中央区銀座4-12-15歌舞伎座タワー5F
●電話:03-3545-6886
●開館時間10:00~17:30(最終入館17:00)
●入場料 一般600円/小中学生500円(小学生未満無料)/団体500円(20名以上一律)
観覧室コース(3分間の歌舞伎見学つき):800円
イヤホンガイドコース(日本語・英語)約30分のイヤホンガイド付き:1000円
セットコース(観覧室・イヤホンガイドのセット):1500円
(料金は2017年11月現在のものです)