シリーズ最高傑作と噂されるアクション超大作がキタ!
『海街diary』(2015年6月13日公開)吉田秋生の同名原作を、『誰も知らない』などの是枝裕和監督が映画化。家を出て行った父の訃報を機に、三姉妹(綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆)のもとに、腹違いの妹(広瀬すず)がやってくる。素直な妹を可愛がる三姉妹だったけれど……。
それぞれの恋愛、家族問題など、ひとつの家族の中で起こる、さざ波のような出来事を丁寧に紡ぎだしたヒューマンドラマ。女優陣はそれぞれ魅力的でベストキャスティング。大きな事件は起こらないけど、ひとつの家族の時の流れを肌で感じられるのは演出力ですかね。
なかでも広瀬すずの可愛さは突出。というかおそらく是枝監督、すずちゃんが可愛くて仕方なかったんじゃないかと。映画から監督のすずちゃんへの父性愛に近い情を感じます。(公式サイト)
監督:是枝裕和 出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、加瀬亮、鈴木亮平ほか
『アリスのままで』(2015年6月27日公開)
50歳の言語学者のアリス(ジュリアン・ムーア)が若年性アルツハイマーを発症。次第に薄れゆく記憶の中で、彼女は葛藤をし、家族はそれぞれのやり方で彼女を支えていくという物語。
病が徐々に進行していく様子をアリス目線で描いているので、自分も追体験をしているような気持ちになり、実にズシンを胸に響きます。彼女が少し前のことさえ忘れてしまい、家族や周囲を戸惑わせる様がリアルだけに「自分だったら」と考えずにいられない。また家族のひとりがアルツハイマーになったとき、ほかの家族はどうやって支えるのかという向き合い方も興味深い。ジュリアン・ムーアは本作でアカデミー主演女優賞を受賞、納得の名演です。(公式サイト)
監督:リチャード・グラツァー、ワッシュ・ウェストモアランド 出演:ジュリアン・ムーア、アレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年6月20日公開)
資源を支配する独裁者イモータン・ジョー(ヒュー・キース=バーン)から逃げた女戦士(シャーリーズ・セロン)とジョーの奴隷の女たち。彼女たちはマックス(トム・ハーディ)と行動を共にして緑の地を求めて砂漠をかっ飛ばす!
御年70歳とは思えないパワフルな演出を見せるジョージ・ミラー監督。2時間砂漠を追いかけっこしているような映画ですが、アクションのバリエーションが多彩でキャラクターもユニークゆえにまったく飽きない! 次々と起こる災難、マックスと女たちの深まる絆。余計なラブとかないから、闘いの世界にどっぷり酔えて、最後は泣ける。マッドマックス史上ナンバー1という声も上がる傑作です。(公式サイト)
監督:ジョージ・ミラー 出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーンほか