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みんなどうしてイカに夢中? スプラトゥーン(3ページ目)

今、巷のゲーマーの間では、イカの話題でもちきりです。任天堂がWii U専用タイトルとして2015年5月28日に発売する「スプラトゥーン」、これがちょっと変わったゲームで、イカたちが壁や床にインクを塗りまくって、どっちがたくさん塗れたかを競うシューティングゲームなのです。このゲームの何がそんなに楽しいのか、お伝えしてみたいと思います。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

塗り戦略

Wii Uの図

Wii Uもってないんだよなー、という方は、マリオカート8や大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU、ベヨネッタ2にピクミン3などにも興味があれば、本体の購入を検討してみるのも良いかもしれません(イラスト 橋本モチチ)

スプラトゥーンには、これまでのシューティングには無かった戦略、戦術がいくつも顔を覗かせます。

例えば、マップのあらゆる場所が、戦略的な意味を持ちます。大きな広場はどちらのチームも塗りたいですから、戦力が衝突する激戦区となります。あまり使われない通路は一度塗っておけば中々塗り替えされにくいというのがポイントにもなります。「ここって忘れられやすいんだよなー」というところをキッチリ塗っておく几帳面な人と、ガリガリと敵陣地に攻め込む人と分かれるのは、なかなか面白いです。

遠くの敵を狙撃できるチャージャーが高台に上って狙撃することで広場を守るというのはよくあることですが、ずーっとその場で敵を待っていても、他の場所をみんな塗られてしまえば負けてしまうかもしれません。何しろこのゲームには「戦わない」という選択肢もあるのです。逆に、全員で敵の陣地深くまで攻め入って、勝ったと思っていたら後方に敵ローラーを1人見逃していて大暴れされていた、なんてこともあります。

敵と遭遇した時の動きも、独特の要素があります。自分のインクにはイカになって潜れますが、敵のインクがあるところでは足をとられて動きが遅くなり、徐々にダメージも受けてしまいます。敵の後ろに回り込めたら、当てられなくてもインクをばらまくだけで敵は窮地に陥ります。退路を断ったことになるのです。

変わったところでは、ローラーがゴロゴロと接近、倒すか、ひかれてしまうか、とっさに壁に塗られたインクにダイブ、壁の中でやりすごして、後ろから射撃、なんて戦法も可能です。まるで忍者のようですね。接近戦に弱いチャージャーを使う時は、非常に有効かもしれません。

スプラトゥーンは、簡単で、分かりやすく、そして新しさが詰まっています。製品版が発売されると、みんながよってたかって色んな事を試し、きっとその新しさがはじけるでしょう。今度はこのブキを試してみよう、あそこの壁を塗ったらショートカットできるんじゃないか、ああ、こんな戦略があったのか、発見や驚きがきっとたくさん待っているんじゃないかと、期待せずにはいられません。

今回は紹介しきれていませんが、オフラインでも、1人用と、2人で遊ぶ対戦が用意されています。オンライン対戦も、今回紹介した、塗った面積を競う「ナワバリバトル」以外のルールもあります。ステージもブキももっとたくさんあります。服や帽子など、おしゃれしつつ攻撃力や移動力などの能力をパワーアップできる「ギア」と呼ばれる装備もあります。発売された後も半年ほどの間、無料アップデートが続くようです。

イカがでしょう? ちょっと興味がわいてきたという方もいらっしゃるんではないでしょうか? 面白そうだと思っていただけましたら、ぜひ、血で血を洗う…もとい、インクでインクを洗う戦いに参加してみてください。まもなく海鮮ですよ!

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