漢方・漢方薬

春は蓬、夏は薄荷!季節や気分で選ぶ漢方発想の入浴料(2ページ目)

肌・からだ・心をホリスティックにとらえる視点で有名な「アユーラ」。四季の特徴に合わせた4つの入浴料があるとのことで、さっそく取材してきました!漢方ガイド読者やマニアには、生薬配合のレアな薬用入浴剤も必見です。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

生姜香草湯(しょうがこうそうとう):冬向け
肩こりや冷えがつらいタイプにも

ジンジャーオレンジの温まる香り。1包タイプ25gundefined190円/多包タイプ10包入undefined1,800円(ともに税抜)

ジンジャーオレンジの温まる香り。1包タイプ25g 190円/多包タイプ10包入 1,800円(ともに税抜)

辛温解表薬(しんおんげひょうやく)といって、カラダを温め、邪気を発散させる作用のある生姜がメイン。ミカンの皮である陳皮やシナモンの桂皮のエキスも配合され、血行促進効果でこわばった全身のこりをほぐしてくれます。

生姜を家庭の入浴料として使用する場合、入れすぎて肌を荒らしたり、香りが好みでなかったりと意外と難しいのですが、柚子、オレンジ、マンダリンなどの柑橘系の香りがブレンドされていることもあって、ほっこりと包まれるような香りで、ゆっくり浸かるととじんわり汗をかいてくるのが実感できます。

生薬配合風呂アクティブスパα(医薬部外品)
漢方マニアや、薬用で温浴効果を高めたいタイプにも

深緑色でゆったり心身をときほぐす。30g10包入りundefined1,800円(税抜)

深緑色でゆったり心身をときほぐす。30g10包入り 1,800円(税抜)

四季の環境変化にあわせた和漢植物・ハーブブレンドもオススメだけど、ガイドにはこちらもお好みではと最後にお見せいただいたのが、こちらの薬用入浴剤。ウイキョウ末、シャクヤク末、ショウキョウ末、トウガラシ末が配合されているとのこと。それぞれ生薬的な作用をご紹介しましょう。

ウイキョウはカラダを温め痛みを止める働きがあります。別名をフェンネルといい、胃に作用し消化促進によいので、インド料理屋などにいくとお口直しでいただくこともあるでしょう。シャクヤクは肝の機能を高め、鎮痛や抗炎症作用があり、ショウキョウは冬の入浴料で述べたように風邪対策によく、トウラガシは外用薬で神経痛などにも用いられます。

これらのハーブがあわさることで、温浴効果がアップし、発汗と血行が促進されるわけですが、小袋もまさに漢方薬のよう!ちなみにこの袋は破らず、軽くもんでそのままお湯に溶かしましょう。

アユーラ的オススメ入浴法

最後に心とカラダに良循環をもたらす入浴法を教えていただきました。アユーラではこれを「体流浴」と提案していて、薬用入浴剤を入れる際のアドバイスではありますが、せっかくなのでサイト用にコンパクトにまとめて紹介いたします。季節の入浴料シリーズやそれ以外でも応用できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  1. 38~40℃のぬるめのお湯に入浴料をとかし、胸から下だけを20分ほど半身浴する。寒く感じる場合は乾いたタオルを肩にかける
  2. お湯につかりながら、手のひらをていねいに揉みほぐす。血行が良くなるのを実感する
  3. 額、首すじ、胸もとなどからじっくり汗が吹き出るのを確認する
  4. 湯ぶねで大きく呼吸をする。この際、吐く息は吸う息の2倍くらいの長さでゆっくりとすると副交感神経を刺激し、気分もリラックスする
  5. 汗で失った水分を、入浴後ミネラルウォーターなどの良質な水分で補う

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